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オリックス、“オリ姫効果”で観客動員数増加の一方で苦言を呈すファンも
プロ7年目にして初のオールスター出場を果たしたのは、ファン投票で“山崎推し”の女性が急増したためだともっぱらだ。
今年3月のWBCで日本が優勝してから数カ月経った今、野球熱を冷まさないようにどの球団もファン獲得のため奮闘中。
12球団ある中で1番ファンの数が多いのは巨人や阪神だが、ひときわユニークな戦略で観客動員数を伸ばしているのが大阪に本拠地を置くオリックス・バファローズだ。
オリックスは、イケメン選手をアイドル化する戦略で、女性ファンである通称“オリ姫”の獲得に奮闘している。どの球団も女性客を呼び込むために、レディースデーを毎年開催しているが、オリックスの場合はちょっと変わっている。
10年前からコンセプトを決め、オリ姫向けのイベントを開催。2020年はサクラをモチーフに会場を華やかに演出する<エレガンス>、
2021年には選手扮するイケメンカフェ店員がオリ姫をもてなすコンセプトの<CAFE de BUFFALOES〉、
2022年は、選手のいつもとは違うシチュエーションや姿にキュンとさせるコンセプトの<アウトドア>、
今年は選手を<アイドル>に見立てるコンセプトだった。年々オリ姫のハートをイケメン選手が掴みにいくコンセプトが目立っている。
今年の<アイドル>では、ジャニーズや韓国アイドルを想像させるビジュアルで選手を売り出した。アイドルグッズでお馴染みのうちわも販売。
写真はユニフォーム姿の選手ではなく、オリ姫向けにアイドル顔負けのものが使われた。また、オリ姫が選ぶバファローズの推しメン・通称“オリメン”投票の結果が今年4月に発表され、1位に山崎颯一郎選手、2位に山本由伸選手(投手・24)と、やはりWBCメンバーが輝いた。
山崎選手にいたっては、上半身裸にベストを羽織り、前のボタンを全開にしたセクシーな姿がフォトセットとしても販売され、
<9頭身で脚長イケメン><お肌ツヤツヤで綺麗><笑顔のえくぼと筋肉のギャップ>といったオリ姫のコメントも寄せられた。
■“オリ姫効果”で観客動員数増加の一方で苦言を呈すファンも
オリ姫獲得は観客動員にも繋がっている。11日、球団は2005年以降、球団史上最速で観客動員数100万人を突破したと発表している。
しかし、一部SNSでは、オリ姫増加にあたり、苦言を呈しているファンもいる。
<顔から入るのはいいが、野球を楽しんでほしい><一部のファンのせいでオリ姫=顔しか見ないの印象付けられかけている>
<オリ姫ってアイドルヲタクと勘違いしている人ばっかりなの? 最後のプレーよくなかったでしょ>
今後はオリ姫獲得とあわせてオリ姫の“質”を考慮しながら、ファン獲得ができるのか。オリックスの動きに注目だ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/326301