あわせて読みたい
高校野球 高橋由伸がソロ弾含む3打点の活躍/福島
<高校野球福島大会:磐城7-3安積>◇19日◇3回戦◇ヨーク開成山スタジアム
磐城が安積を7-3で下し、20年県独自大会以来となる8強入りを決めた。2回、高橋由伸外野手(2年)のソロ本塁打が口火となり、10安打7得点。2戦15得点の打線が、この日も火を噴いた。先発・山田柊児投手(2年)が、7回5安打2失点と好投し、勝利に貢献した。
◇ ◇ ◇
頼れる2年生がチームを勝利へと導いた。磐城はベンチ入りした20人のうち、半分以上が2年生の若いチーム。0-1で迎えた2回、先頭打者の高橋が、真ん中高めのカーブを完璧に捉え、右越えにソロ本塁打。大事な場面で自身公式戦初本塁打が飛び出し、1-1の同点に追いついた。安積・斎藤陽斗外野手(3年)が、打球を見上げているのが目に入り「いったな」と確信。ベンチ前で喜びを爆発させたナインに迎えられたが「衝撃が大きすぎて、実感が湧かなかった」。その後も高橋は2点適時二塁打、犠打でこの日3打点の大暴れ。「『点を取ろう』。その気持ちだけで打席に入っている」と胸を張り、3年ぶりの8強入りに大きく貢献した。
高橋は、巨人で17年間プレーした高橋由伸と同姓同名。さらには「外野手、左打ち」という共通点もある。だが、名前をつけた父は巨人ファンではなく、ロッテファン。高橋自身も「(巨人の本拠地の)東京ドームに行ったことはあるが、巨人の試合は見たことがありません」。プロ野球界屈指の名手と同じ名前を背負った“磐城の高橋由伸”が名前にふさわしい活躍でチームをけん引した。
「3年生と1日でも長い夏を過ごしたい」。21日の準々決勝では、会津北嶺と対戦する。3年生と過ごす最後の夏。チームをさらなる高みへと導くため、頼れる2年生が奮闘する。
▼安積・影山高見監督 苦手なタイプの投手で差し込まれることが多かったが、監督として対応が遅かった。初めは拙いチームだったが、ここまで戦える良いチームになってくれた。
○…会津北嶺が2回戦で第3シード日大東北を破った郡山商を6-0で下し、8強入り。試合が動いたのは4回。無死一、二塁で長岡宏人外野手(3年)の左適時二塁打で先制。その後も二塁打、犠飛で計4得点。奮闘する打線に先発の宮城智大投手(3年)も応えた。「低めに集めて打たせて取る投球ができた」と、8回無失点の好投。地元・沖縄から駆けつけた家族の前で成長した姿を見せた。宮城は「良い投球を見せられて良かった」と笑顔で振り返った。
▼郡山商・高崎藤弘監督 2回戦でシード校(日大東北)を倒したことで『勝ち上がらなくてはいけない』というプレッシャーをかけすぎてしまった。1、2年生は先輩の姿を目に焼きつけて成長してほしい。
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202307190001634.html