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【韓流】他国の文化を配慮できなかった…意図したものではないが謝罪した韓国ドラマ作品とは?
例えば、2021年に放送された『ペントハウス3』(SBS)には人種差別騒動があった。俳優パク・ウンソクがローガン・リーの実兄アレックス・リーを演じたのだが、アレックスは首に大きなタトゥーをつけ、太いレゲエヘアというスタイルだった。
それに対して一部の視聴者が黒人文化を嘲弄したと不快感を表わし、人種差別と指摘した。
パク・ウンソクは「アフリカ系アメリカ人社会をディスしたり、害を及ぼしたり、嘲弄したり、無礼にしたりする意図はなかった。
アレックスのキャラクターの扮装で、不快な思いをした方々に謝りたい。嘲弄しようとしたのではなく、自分が憧れていた文化を
表現しようとした。誤った試みだった。もう一度謝罪の言葉を申し上げる」と謝罪した。
『ペントハウス』側も戯画化する意図はなかったと頭を下げた。
同年のドラマ『ラケット少年団』(SBS)では、バドミントンチームがインドネシア・ジャカルタで開かれた国際大会に出場する内容を扱った。だが、その過程で「宿舎のコンディションもめちゃくちゃで、自分たちはドーム競技場で練習し、私たちはエアコンもないすべて古びた競技場で練習しろという」など不満を吐露するシーンと、ハン・セユン(演者イ・ジェイン)が試合中にミスをするとホームファンが歓呼して揶揄する姿が盛り込まれた。
これを見たインドネシアの視聴者は「侮辱的」だとし、人種差別だと指摘した。
『ラケット少年団』側は「特定の国や選手、選手を軽蔑する意図ではなかった。
それにもかかわらずインドネシアの視聴者を不快にさせたシーンについて謝罪する」と伝えた。
●文化の多様性を尊重する立場に
2022年も同じような議論が起きている。
女優キム・ゴウンが主演した『シスターズ』(tvN)では、ウォン・ギソン将軍が過去にベトナム戦争で功を立て「青い蘭」を持ってきた話が出るのだが、その戦争に参加した軍人が「韓国軍1人当りベトコン20人を殺した」と話すシーンが放送された。
ベトナム現地メディアはベトナム戦争が歪曲されたとし、自国内の配信を中断しなければならないと声を高めた。
ベトナムNetflixでずっと1位だった『シスターズ』は議論後、プラットフォームから消えて現地での配信が中断された。
これに対して制作会社側は「今後、コンテンツ制作時に社会・文化的感受性を考慮して、より一層注意を傾ける」と謝った。
ドラマ『ビッグマウス』(MBC)では、パク・チャンホ(演者イ・ジョンソク)が連続殺人を犯した死刑囚に文句を言い
「お前のお母さんがお前を産んでわかめスープを食べたのか。お前のようなサイコを産んで一体何を食べたのか。
トムヤムクン?それともソンジクッ(牛の血入りスープ)みたいなもの?」と話すシーン場面があった。
そのシーンについて、タイの視聴者は「タイを代表する食べ物が、まるで胎児が間違った原因になったかのように描写した」と不快感を示した。
そして現在放送中の『キング・ザ・ランド』(JTBC)でも、似たような問題が生じた。アラブ圏の王子という設定の人物が登場したことが原因だ。
スポーツソウル 2023年07月17日
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