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名古屋人は”立浪野球”が大好き? 最下位でも中日の観客動員&視聴率が絶好調の理由
「最下位でもドームは満員だし、ドラゴンズ戦の視聴率もいい。みんな若手を積極的に使って育てていこうとしている立浪監督の野球は楽しいと言っているんです」というのは地元の放送関係者だ。実際、バンテリンドームの入場者数は好調で、昨年は42試合目(すべてバンテリンドームで開催)で到達した100万人を、今季は36試合目でクリア。今季は地方開催2試合が含まれての数字だけに、昨年を大幅に上回るペースで観客動員数は伸びている。前半戦、地元最後のカードとなった広島3連戦(7~9日)も初戦が2万7767人で2、3戦目はいずれも3万6000人超えのフルハウスとなった。
視聴率も好調だ。「今年はデーゲームでも2桁を記録する試合が何度もありました。例年なら開幕時期は視聴率が高くても、順位が悪いとシーズンが進むにつれて視聴率は下がるのですが、今年は7月になってもそんなに下がってないんです」(在名テレビ局関係者)。
東海テレビが放送した8日の広島戦(バンテリン)は、デーゲームとしては高い世帯視聴率9・5%を記録。さらに試合中継後の午後5時から放送されたドラゴンズ応援番組「ドラHOT+」は、10・1%の世帯視聴率を記録した。チームは最下位に沈んでも、視聴者は変わらずにドラゴンズを応援してくれている状況だ。
前出の在名テレビ局関係者は「今は世帯視聴率より個人視聴率や49歳以下の視聴率を重視する傾向がありますが、そこでも中日戦の数字はいいんです。ドル箱とまではいきませんが、非常にいいコンテンツという位置づけです。WBCの追い風があってライトなファン層が見に来ているところに、立浪監督が積極的に若手を起用しているので、テレビを見る上で応援しやすい、入りやすいチーム状況なのではないですかね」と分析。
オールスター初出場が決まった細川成也外野手(24)をはじめ、石川昂弥内野手(22)、岡林勇希外野手(21)、小笠原慎之介投手(25)、高橋宏斗投手(20)と立浪監督は20代前半の選手を中心としたチーム作りを進めていることがファンをワクワクさせ、大きな支持につながっているようだ。
前半戦を34勝48敗2分の借金14で折り返した立浪監督は18日、名古屋市内の中日新聞本社で大島宇一郎オーナーに前半戦の報告を行った。「成績が低迷しているにもかかわらず、今シーズンのバンテリンドームには、連日たくさんのお客さまに観戦いただいています。声援も解禁され、選手を後押ししていただいています。この熱気がため息に変わらないよう、選手には発奮し、勝負所で負けない、熱い戦いを繰り広げてもらいたいと思います」とオーナーはチームに奮起を促したが、実は交流戦後の中日は10勝9敗1分と勝ち越している。
「若手が経験を積んで後半戦、勝ち始めたら立浪監督の支持率はさらに上がると思いますよ」(在名テレビ局関係者)。ヤング竜の活躍にワクワクしているドラゴンズファンの思いに、立浪監督は応えることができるか――。(視聴率は名古屋地区 ビデオリサーチ調べ)
東スポWEB
https://news.yahoo.co.jp/articles/22eaab79595452153515289eb1905fcc3388d2aa