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20歳アルカラスがジョコビッチとの死闘制しウィンブルドン初V、BIG4以外の優勝は21年ぶり快挙
20歳で世界ランク1位のアルカラスはウィンブルドンでの初優勝を狙い今大会に臨むと、順調に勝ち進み、準決勝では第3シードのD・メドベージェフをストレートで下し決勝に駒を進めた。
決勝戦の第1セット、アンフォースドエラーをわずか2本に抑えたジョコビッチに対し、アルカラスは2度のブレークを許すと34分でこのセットを奪われる。
第2セットに入るとアルカラスも安定したプレーをみせ始め、試合はここからハイレベルなプレーの応酬となる。
このセット、第2ゲームでアルカラスはこの試合初のブレークを果たすも、直後の第3ゲームでジョコビッチにブレークバックを許す。その後は両者キープを続け、このセットはタイブレークに突入する。タイブレークでは1度ずつミニブレークを奪い合う拮抗した展開が続くも、最後はアルカラスがリターンエースを決め1セットオールに追いつく。
第3セット、勢いに乗るアルカラスは第1ゲームでブレークに成功する。さらに第5ゲーム、13度に及ぶデュースの末25分を超えるゲームをアルカラスがブレークしリードを広げる。最後は第7ゲームで2度目のセットポイントをものにしたアルカラスがセットカウント2-1と逆転し優勝に王手をかける。
第4セット、競ったゲームが続く中、アルカラスは第5ゲームをデュースの末ブレークされリードを奪われる。さらに第9ゲームでセットポイントとなるブレークポイントを握られたアルカラスはダブルフォルトを犯しこのセットを奪われると試合はファイナルセットに突入する。
ファイナルセット、アルカラスは第2ゲームでブレークポイントを握られるも凄まじい守備力をみせこれをしのぐと、直後の第3ゲームで訪れたブレークポイントでバックハンドのパッシングショットを決め先にブレークを果たす。最後はサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームをアルカラスがキープし、4時間42分に及ぶ死闘の末、大会初優勝を飾るとともに、四大大会では昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)に続く2勝目を挙げた。
なお、男子テニス界を長らく牽引してきたR・フェデラー(スイス)、R・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、A・マレー(イギリス)の”BIG4″以外の選手がウィンブルドンで優勝するのは2002年のヒューイット以来21年ぶりの快挙となった。
一方敗れたジョコビッチは、男女を通じて歴代最多タイとなる24度目の四大大会制覇を狙っていたが、今大会は準優勝となり、ウィンブルドンでのマッチ連勝記録も34でストップした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c401eb5f55b3897b4f21e51bc169bb24af271b1