高校の応援団、野球部の勝利祈願のため「球場までの80キロ」を2日で踏破

高校の応援団、野球部の勝利祈願のため「球場までの80キロ」を2日で踏破

高校の応援団、野球部の勝利祈願のため「球場までの80キロ」を2日で踏破

1 THE FURYφ ★ :2023/07/10(月) 18:02:11.49

夏の高校野球岩手大会で、岩手県立福岡高校(二戸市)の応援団らが勝利を祈願して、県北部にある学校から初戦が行われる
盛岡市までの80キロ余りを2日かけて歩いて向かう伝統行事が9~10日に行われた。

旧制中学の流れをくむ同校のバンカラ気質が強い応援団で約50年受け継がれてきた「80キロ行軍」と呼ばれる自主活動。
故・水島新司さんの野球漫画「ドカベン」で、主人公・山田太郎たちの「明訓高校」を甲子園で破った唯一のチーム「弁慶高校」は、
岩手県の学校から兵庫県の阪神甲子園球場まで歩いて大会に参加する様子が描かれたが、そのエピソードのモデルとなった
活動とされる。

今回参加したのは3年生の応援団7人と有志17人(男子21、女子3)。学ランやはかま姿の生徒たちは9日午前5時に学校を出発。
同日昼には雨も降るなか、数回の休憩や仮眠を挟みつつ昼も夜も歩き続けた。

第100代応援団長の安ケ平杏真(やすがひらきょうま)さん(17)は「夜になると疲れや足の痛みが出て、みんな黙々と足を運んだが、
夜が明けて球場が近づくにつれて気持ちが高ぶり、校歌や応援歌を歌いながら進んだ」と振り返る。出発から約29時間後の
10日午前10時ごろ、全員で肩を組み声を上げながら球場に到着した。

今年から大会のメイン球場が盛岡市中心部の北にあった県営野球場から市南部に新設された「きたぎんボールパーク」に移ったため、
歩く距離が約10キロ延びたという。

応援団らは握手や記念撮影で喜び合ったのもつかの間、すぐに野球の応援に。疲れを感じさせない所作や声で鼓舞したが、
試合は同じくバンカラ応援の県立黒沢尻北高校に6―10で敗れた。

安ケ平団長は「歩き抜くのは大変だったが全員で達成でき、伝統を継承できたのは団長としてうれしい。試合には勝てなかったが、
自分たちも選手たちも全力でやり切れたと思う」と充実感をにじませた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/847f5953e9541b20ea0e5e12b9e43631eeee2b62

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