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<五輪新競技・ブレイキン>元世界女王AYUMI(40)、パリ五輪射程「バトルで年齢意識しない」 10代の活躍が目立つ競技で異色の存在 [ニーニーφ★]
福島は22年の世界選手権でも3位に入り優勝した湯浅亜実(同AMI)(24)とともに表彰台に立つと、今年2月の全日本選手権ではその湯浅を破って2連覇を達成した。身体能力に優れた10歳代の活躍が目立つ中、ブレイキンが男女混合で行われていた時代から20年弱も競技を続ける異色の存在。だが、下の世代への特別な対抗心はない。「バトルで年齢を意識することはない。好きだから競技を続けているだけ」
持ち味は細かなフットワークと、ぞうきん掛けなど日常生活からインスピレーションを得た独創的なムーブ。お笑い芸人の動きも取り入れるなど、「自分らしいスタイルがテーマ」だと言う。
体を酷使する競技で、首や左膝を痛めたり、20年には故障で約4か月間、踊れない時期もあったりした。「ケガや疲れと向き合うことが増えた。15歳若かったら違うだろうけど」と笑う。
現在はケガの治療で週3回通院し、練習前には40分ほどかけて体をほぐす。5月からは肩甲骨周りの可動域を広げるため新たにヨガにも挑戦。「全体的にちょっと柔らかくなり、前より体が使いやすくなってきた。自分の体への理解が40歳になって進んできた」
幼稚園で英語を教えていたが3月末で休職。ダンスに集中する環境を整え、1日約4時間練習する。五輪に向けた国際大会が毎月のように行われるが、「成功率が悪いムーブも(次の)大会で改善できる。こんなに刺激をもらって背中を押されることはない」。
パリ五輪には男女各16人が出場。各国・地域の出場枠は男女いずれも最大2人。日本の女子では世界ランキング2位の湯浅に次ぐ7位につける。優勝すれば五輪出場権を得る9月の世界選手権(ベルギー・ルーベン)に向け、「現状維持の踊りは誰も見たくないはず。今までにない動き、ちょっとでも違った自分を出せたら」と誓う。
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