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1 ネギうどん ★ :2023/07/08(土) 20:34:29.81ID:lqyiw7ba9
大河ドラマ『どうする家康』(NHK)が前半の放送を終え、物語と史実をめぐる賛否の声が分かれている。
2日放送の第25話で描かれたのは、「築山殿・信康事件」。主人公の徳川家康(松本潤)が妻・瀬名(有村架純)と息子・松平信康(細田佳央太)を失う……という結果そのものは、ほぼ史実通りだった。
しかし、家康と瀬名の夫婦仲がずっとよかったこと。瀬名と信康が悪人ではなく、純粋な心の持ち主だったこと。瀬名が戦のない慈愛の国を作ろうとしたこと。その構想に徳川方だけでなく武田方なども同調したこと。徳川と武田が空砲を撃ち合い、戦のフリをしたことなどに対する不満の声が飛び交った。特に歴史好きや歴史専門家は手厳しく、「ドラマだとしてもさすがにありえない」「史実からかけ離れたファンタジー」などの批判が浴びせられている。
60年もの長い歴史を持つ大河ドラマは、これまでも「史実と違う」という声に悩まされながら、作り手たちが試行錯誤を続けて、現在まで放送を続けてきた。はたして今年の『どうする家康』は本当に「ありえない」「ファンタジー」なのだろうか。
独自の解釈や創作はどの程度必要か
まず前提としてふれておかなければいけないのは、大河ドラマが歴史ドキュメンタリーでも、歴史検証番組でもなく、エンターテインメントであること。史実をベースにしつつ、作り手の創作や解釈を交えて、歴史の知識や関心がさほどない人でも楽しめるドラマティックな物語に仕上げている。
よく「史実と創作の割合はどれくらいが妥当か」という議論があるが、作り手たちへの取材経験によると、「少なくとも3~4割は独自の解釈や創作の部分がなければドラマとして面白くすることや、現代の人々が見やすい作品にするのは難しい」という。
歴史的な重大事はもちろんのこと、多くの史料が残っているところは変えず、少ないところや諸説あるところ、あいまいなところなどで独自の解釈や創作を加えていく。
ネット上で誰もが自由にコメントでき、批判が集まりやすい時代だけに、「大河ドラマの脚本家は、このような史実と独自の解釈や創作の書き分けにかなり気を付けている」と聞いた。
誤解されがちだが、『どうする家康』は歴史的な重大事を変えるような独自の解釈や創作はしていない。否定的な声の目立つ築山殿・信康事件でも、もし瀬名と信康がどこかで生き延びたのなら「ありえない」と言われても仕方がないが、五徳(久保史緒里)から織田信長(岡田准一)への手紙の内容なども含め、要所の辻褄は合っている。
ドラマである以上重視されるのは、「史実に忠実かどうか」よりも、「物語として面白いかどうか」「登場人物が魅力的に描かれているか」だろう。たとえば昨年、歴史好きや専門家たちから称賛の声を集めた『鎌倉殿の13人』は、脚本家・三谷幸喜の描く物語や人物像が好評で、史実うんぬんで賛否が問われることはほとんどなかった。
一方、『どうする家康』は、物語と人物像で歴史好きや専門家たちを満足させられていないのかもしれない。ホームページの“番組紹介 ねらい”には、「今、最も期待される脚本家のひとり古沢良太が、新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人 徳川家康の生涯を描く」「ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語」と書かれている。
古沢の描く“新たな視点”。さらに“奇跡と希望の物語”と“ひとりの弱き少年”が、歴史好きや専門家たちに受け入れられていないのではないか。
続きはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/d832dc73f29029eeaa5aae09f2b12be0d72bc855
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