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体罰で辞任した東海大菅生・若林弘泰前監督が指導現場に復帰 停職6カ月後
今春の選抜に出場した東海大菅生の若林弘泰前監督(57)が1日までに同校野球部の顧問として指導の現場に復帰したことが分かった。
同氏は昨年8月に部員への体罰があったとして、1月に日本学生野球協会から4カ月の謹慎処分を受け、監督解任となり、学校からは停職6カ月の処分を受けていた。学校関係者によると、その後に若林氏と当該の生徒側とは「円満解決」に到り、野球部の保護者からは監督復帰を求める嘆願書が学校側に提出されていたという。
若林氏は投手として東海大相模から東海大、日立製作所を経て、91年ドラフト4位で中日入り。通算17試合で1勝1敗、防御率8・85の成績で97年に現役を退いた。09年に東海大菅生監督に就任し、15年春をはじめ、17年夏、21年春夏と計4度甲子園出場に導いた。
昨秋の東京都大会で優勝した同校は1月に若林監督の解任後、就任した上田崇新監督の下で今春の選抜では8強に進出。準々決勝では1―6で大阪桐蔭に敗れた。春季東京都大会でも継続して上田監督が指揮を執り、4回戦で関東第一に敗れた。
今秋ドラフト上位候補に挙がるエース右腕・東海大菅生・日当(ひなた)直喜(3年)は若林氏から授かった「気持ちは技術を上回る」の言葉を信条にするなど選手からの信頼は不変。日当は今春選抜での試合後会見でも、その言葉が持つ重要性を語っていた。昨秋の新チーム始動時は実力者が少なく「史上最弱」の声もあったチームをまとめあげ、昨秋の東京大会優勝に導くなど確かな指導力を持つ若林氏。14日に夏の初戦を控えるチームが、新たな態勢で再始動した。(柳内 遼平)
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/07/01/kiji/20230701s00001002573000c.html