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元KAT-TUNの田中聖被告、薬物事件控訴審に出廷 復帰への意欲を示す発言も
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覚醒剤取締法違反(所持と使用)の罪に問われ、1審の千葉地裁で懲役1年4月の実刑判決を受けたKAT―TUN元メンバー・田中聖(こうき)被告(37)の控訴審初公判が5日、東京高裁で開かれた。
弁護側は「執行猶予付き判決が相当」と主張し、「再犯の恐れは極めて小さい」とする主治医の意見書などを高裁に証拠提出した。一方の検察側は、控訴棄却を求めた。
人定質問で田中被告は職業を聞かれ、地元・千葉で現在生活している回復支援施設の「準職員」と答えた。被告人質問では、自身の治療の継続のほか入寮者のサポートもしていると明かし「裁判が終了するまでは(施設で)お世話になる」と話した。
昨年1~2月、田中被告は名古屋で覚醒剤事件を起こし、同6月に名古屋地裁で懲役1年8月、執行猶予3年の1審判決を受けた。千葉での覚醒剤事件で逮捕されたのは、そのわずか9日後。
田中被告は千葉での逮捕5日後、名古屋での判決を不服とし控訴したが、2審の名古屋高裁は棄却。上告もしたが先月、最高裁にも退けられ、名古屋の執行猶予付き判決が確定済み。
名古屋の事件時と現在の気持ち的な違いを裁判長に聞かれ、田中被告は「自分の中で考え方が甘い部分があった。向き合い方が甘かったと思う」と振り返った。
この控訴審は9月12日に結審し、早ければその日のうち判決も出る。名古屋同様、厳しい高裁判断が予想される。弁護人から、ゆくゆくの社会復帰後に芸能界へ戻る気はあるか聞かれると「今のところは一切考えていません」。いま内定をもらっている仕事も、芸能関係ではないという。
田中被告は回復支援施設に入る前、千葉の病院の主治医のもと「条件反射制御法」という特別な治療を受けていた。その治療の有用性を世に広めていく啓発活動に関わらないかと主治医から勧められているそうで、田中被告は「それも一緒にやっていければ」と将来の希望を語った。
現在も週1回、千葉の病院へ通院し、尿と唾液の検査をしているそう。「条件反射制御法は生涯、*まで続く」治療だといい、社会復帰後は「(千葉の病院への)通院圏内で生活したい」と田中被告は語っていた。