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大谷翔平は「おそれ多い存在」に 死球や嫌がらせ判定が減った理由
そんな前田氏が今季の大谷を取り巻く環境で、気になっていることがあるという。
「今年の大谷に対する他球団の投手の攻め方なんですが、内角への厳しい攻めが少なくなったような印象があります。大谷のすごさをメジャーの誰もが認めるところになり、スーパースター級の扱いになったと言えるかもしれません。2年前に本塁打王争いをしていたときは、審判のストライクボールの判定も含め、もっと厳しい〝メジャーの洗礼〟を浴びていた」
今季の大谷の死球は80試合で1。昨年は157試合で5、一昨年は158試合で4だった。「ちょっと驚かせてやれ」という相手投手が減り、真っ向勝負を挑む意識が強くなったのか。
審判の判定にしても、6月10日(同11日)のマリナーズ戦で、外角変化球をストライクとコールされ、大谷が不満をあらわにした事例が一つあったぐらい。四球数こそ一昨年の96に対し、41と同じようなペースだが、申告敬遠は一昨年の20、昨年の14に対して今季は3と減っている。今季のエンゼルスはチームが好調で、大谷との勝負を避けていればどうにかなった、昨年までとは違うという事情もあるだろう。
「メジャーでは本塁打を放った際などに侮辱的、挑発的なガッツポーズをする選手に対しては、報復があったりする。その点、大谷はゆっくり〝確信歩き〟をするぐらいなので大丈夫でしょう。ただ、メジャーではいまだに人種差別的な意識を持つ選手も少なからずいる。そういう一部の選手を除けば、大谷の人間的なすばらしさも広く浸透していますし、多くの選手たちのリスペクトの対象となっている。もちろん大谷の技術の向上もありますが、2年前と比べたら、より数字を残しやすい環境になっているのでは…と思います」(前田氏)
メジャーの中でも「おそれ多い存在」となった大谷の無双状態は、当分続きそうだ。
東スポWEB
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f371b115cd1529ebfc7491fdb9c0e665f9dfced