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金本知憲氏が提言 阪神打線復活のカギは「直球を捉えること」 高卒2年目の前川に感じる魅力
阪神OBで元監督の金本知憲氏(55=本紙評論家)が26日、コラム「虎への金言」を寄せ、疲労やコンディション不良などから直球を捉え切れていない打線に対し、改めて直球攻略の重要性と、その極意を説いた。今季、ここまで阪神の主力打者を見ている限り、多くの打者が速球に対応できている。ただ、最近は疲労や、コンディション不良があるためか、ストレートを捉えきれていない印象がある。どうしても、直球を捉えきれていないから打撃が下降気味になっている。打撃で一定の成績を残せている時はストレートを捉えることができていると言える。やはり打撃の基本は、ストレートを確実に捉えることだ。なぜ投手は変化球を投げるのか?それはストレートだけでは打たれるからである。アマチュア球界でも同じことが言えるが、投手の速球はどんどん速くなっている。球速を測定するスピードガンの性能もよくなり、昔と比べると速く表示されるようになっている側面はあるものの、やはり打者はストレート、速球に強くなければいけない。球界を見渡しても好打者は共通して力のあるストレートに強い。ベテランになっても、「ストレートだけは打ち返す」という打者が2000安打を記録している。昔からレギュラーとして好成績を残し、長年レギュラーとして出場している選手はストレートに「弱くない」という表現がいいかもしれない。それが長年レギュラーとして出場できる条件の一つだ。では、ストレートに強い打者になるためには、どうすればいいのか。まずはバットを振る力、振るための筋力が必要。バットのヘッドスピードを速くしなければ速球には対応できない。そして、いかに最短距離でポイントまでバットを出せるかだろう。絶対条件として<1>バットを振れるということ<2>打撃時のトップの位置を早くつくること<3>最短距離でバットを出すこと。この3つが重要となる。一方で、力のあるストレートに強い打者の多くはインサイドの対応が上手である。阪神の打者を見る限りインサイドが「弱い」、速球に「弱い」という主力打者は減ってきていると思う。大山、近本、中野、木浪らは速球、そしてインサイドの対応能力が上がっている。バッテリー目線で“速球を投げていれば大丈夫。インサイドに投げていれば大丈夫”という打者はいないだろう。また、高卒2年目の前川は阪神の中でもなかなかいないタイプの打者かもしれない。打撃を崩される前に、泳いででも変化球に対応できる。それが凄い。ストレートに強く、打席での対応力もある。あれだけ強く積極的に振っていける、バットを振れる選手は珍しい。プロの打者はインサイドを攻められた時や変化球攻めにあったときに打撃を崩してしまう傾向にある。しかし前川は、その「プロの壁」も乗り越えられる可能性を持っている。現状、速球にも強く、変化球にも強い。あとはインサイドがどうかだと感じる。当然、制球力も必要ながら強いストレートを投げられるというのが、好投手の条件の一つだろう。今後、熾烈(しれつ)なペナントレースを戦う上で、好投手をどう攻略するかが、よりポイントにもなる。力のあるストレートを、どう打ち返すか。投手との勝負の中で、打者有利のカウントで、“ここはストレートしかない”という状況で、いかに打つか、一振りで捉えられるか。やはり好投手に対してはストレートの攻略が基本となる。 (本紙評論家)https://news.yahoo.co.jp/articles/c7041f17fb3ca8f285a20aef972e47454c3712a7
金本知憲氏が提言 阪神打線復活のカギは「直球を捉えること」 高卒2年目の前川に感じる魅力― スポニチ Sponichi Annex 野球
供給不足に陥っていたろくろを回す金本知憲の供給たすかる https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/06/27/kiji/20230626s00001173692000c.html …