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朝ドラのゲスト俳優が話題に!「らんまん」での個性豊かな演技に注目集まる
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6月26日に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」に、新たなゲスト俳優二人が出演。それぞれのファンから喝さいを浴びている。
呉服商「仙石屋」の主人・義兵衛として登場したのは、演歌歌手の三山ひろしだ。主人公の万太郎(神木隆之介)が連れてきた結婚相手の寿恵子(浜辺美波)を気に入った祖母のタキ(松坂慶子)は、仙石屋に祝言用の着物を発注。義兵衛は張り切って大量の反物を運び込んでいた。
その仙石屋では、大きな庭に咲き誇る桜の木が病気に罹ってしまい、切り倒されるかどうかの瀬戸際に。自らも病の身であるタキは万太郎に、なんとか桜の木を救えないかと頼んでいた。
仙石屋を訪れた万太郎。そこで出会った手代を演じているのは、人気声優の小野大輔だ。いかにも豪商の手代らしい貫禄に、小野の本職を知らない視聴者も納得していたに違いない。
しかし今回、なぜ二人のゲスト声優が登場したのか。そこには本作ならではの理由が潜んでいたという。
「三山は高知県南国市出身で、小野は物語の舞台である高知県佐川町の出身です。そこには地元の有名人であることに加えて、土佐を舞台とする物語で、本物の土佐弁を話せる人物を起用したという意味が込められているに違いありません」(芸能ライター)
本作では万太郎が「できますろうか」など、常に土佐弁で話しているのが特徴。祖母のタキも「それがえい!」などと土佐弁で万太郎らにまくしたてる場面に、迫真さが伝わってくるというものだ。
そもそも万太郎の母親・ヒサを演じていた広末涼子からして、地元の高知市出身。このように土佐(高知)に縁のある人物を数多く起用することで、物語に一本の筋を通らせているのだろう。
朝ドラで高知を舞台にした作品には、1988年前期の「ノンちゃんの夢」があげられる。だが同作ではヒロインの藤田朋子をはじめ、主要キャストに高知出身者がひとりもいなかった。
今回の「らんまん」でも、ジョン万次郎を演じた宇崎竜童は、土佐弁で足踏みすることになったと回想している。聞きなれない単語の多い土佐弁は俳優といえども正しく発音するのが難しいようで、土佐らしさを表現するのはなかなか大変な仕事のようだ。
「一方で芸能界には高知に縁のある人が少なくありません。古来より高知(土佐)では海路が発達しており、地理的には遠いはずの東京を目指す人が少なくなかった土地柄。『らんまん』でも万太郎が高知で自由民権運動に巻き込まれた場面では、南国市出身の島崎和歌子が出演していたものです」(芸能ライター)
万太郎が東京に戻った後はおそらく、高知の場面は少なくなるはず。それでも万太郎のモデルである植物学者の牧野富太郎博士は、東京と高知を何度も往復していたという。どうやら今後も高知県に縁のある芸能人のゲスト出演が期待できるのかもしれない。