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【特殊詐欺】60年間手を付けなかった「原爆手当」440万円奪われた80代女性、拘置所で犯人(20代女)と面会
https://news.yahoo.co.jp/articles/94b6bb61a71440138663fa15e71f681843865fbc
昨年11月に特殊詐欺で現金440万円を失った広島市内の80代の被爆者女性が、広島拘置所(広島市中区)で犯人である「受け子」の20代の女(詐欺と窃盗の罪で公判中)と面会した。
女から謝罪の手紙が届いたのがきっかけだった。
女性は今月7日、自宅を訪れた女の弁護人から手紙を受け取った。B5判の便箋2枚。
「『原爆手当』であったことを聞きました。本当に申し訳ございませんでした」
「社会復帰した時には真面目に働き、正直に生きていきたいと思います」
などとつづられていた。
20代で被爆者と認定された。
「いつ大きな病気になるか分からない」。
この60年間、手当には一度も手を付けなかった。
春先に取材した際は、涙を流して犯人への憤りを語っていた。許すつもりはなかったが、手紙を読んで思いが少し薄れたという。
「この子も反省しているし、気持ちに区切りをつけたい」。女に会うことを決めた。
12日午後、次男に付き添われて女の勾留先の広島拘置所に向かった。面会の申込用紙に女との関係を「被害者」と書いた。
面会室に現れた女は「来てくれると思ってませんでした。ごめんなさい」と泣きながら頭を下げたという。
女性は語りかけた。
「手紙を見てあなたの気持ちが分かった。同じことを繰り返すようでは駄目。正しい方向に行って」。
女は「優しい言葉をかけてくれてうれしいです。もう絶対やりません」と誓った。
女とまともに顔を合わせたのは被害に遭った昨年11月7日以来。2月に始まった刑事裁判を毎回傍聴しているが、目は一度も合わなかった。
孫娘よりも若い女は化粧をしていないと印象が違った。
「かわいい顔をしてたのね」。
そう言うと、女ははにかむように笑った。
面会から8日後、女性は女と示談した。示談金は50万円。被害のごく一部だ。
それでも示談を選んだのは自分の気持ちに整理をつけたかったから。
「許せない気持ちはまだ残っているけど、少しは楽になった。人を憎んでいてもいいことはないしね」。
女性は穏やかにほほ笑んだ。
引用元: https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1687600436/