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中国国営メディア「環境活動家のグレタ・トゥーンベリはベジタリアンのくせに肥満体型。二酸化炭素排出量も少なくないだろう」
スウェーデン出身の環境活動家、グレタ・トゥーンベリが、中国メディアから名指しで批判され、中国のインターネット上で悪意ある攻撃を受けている。
発端は、中国の二酸化炭素排出量をトゥーンベリが批判したことだった。
中国の二酸化炭素年間排出量が2019年にはすべての先進国の合計排出量を上回ったとする報告書を伝えた「CNN」の投稿を引用し、「中国はWTO(世界貿易期間)から未だに開発途上国にカテゴライズされ、多くの製品を製造しています。ですが、現在の環境、それから未来を破壊する言い訳にはなりません。中国が劇的に方針を変えない限り、気候危機問題は解決し得ないのです」と主張したのだ。
これを受けて、中国共産党傘下の「チャイナ・デイリー」は5月14日、気候変動への対策を強化するよう中国に求めた18歳のトゥーンベリの体型を嘲笑。記事の筆者は、トゥーンベリに「環境プリンセス」というレッテルを貼り、次のように反論している。
「彼女はベジタリアンと主張しているが、成長状態から察するに、彼女の二酸化炭素排出量は少なくない」
この記事はソーシャルメディアやメッセージアプリ「WeChat」にも投稿され、反響を呼んだ。中国のソーシャルメディアユーザーは、中国の二酸化炭素排出量を非難するだけで、他国の問題を指摘していないとして、「ダブルスタンダード」だとトゥーンベリを批判。
「ヴァイス」によれば、ソーシャルメディアに寄せられたコメントには、日本が東日本大震災で破壊された東京電力福島第一原子力発電所から排出されている放射性物質を含む100万トン以上の処理済みの汚染水を、福島県沖の太平洋に放出する計画を承認したことについて言及していない、という内容が多く見受けられるという。
中国は、トゥーンベリが国内の若い環境運動家を啓蒙している点に難色を示し、今回の批判記事につながったのではないかという見方が強い。
ここまで言われてトゥーンベリも黙っているわけがなく、ツイッターで反論しかえした。
「中国の国営メディアから太っていると辱められたことは、私の基準から見てもかなり奇妙な体験。私の履歴書に必ず書きます」と投稿している。
ヤフーニュース(クーリエジャポン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9674ef6abac806042974ce2ef7cd7b2e3bc18ccc