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【脱亜論から変わってないから無理】日中韓、3カ国で欧州連合(EU)のような共同体の構築を提唱、「今はおとぎ話でもいつか現実に」と中国メディア
中国網に寄稿した盧載憲(ノ・ジェホン)氏は、盧泰愚(ノ・テウ)元韓国大統領の長男で東亜文化センター理事長。鳩山由紀夫元首相とも交流があるという。
日中韓3か国の関係について、盧載憲氏は「3カ国の国民間の認識と感情は非常に複雑である。これは3国が数千年にわたり隣り合い、長い歴史の中で関係が良くなったり悪くなったりしたためである」と前置き。「このような要因と国際情勢が複雑な状況下で、歴史の恩と恨みによる傷を癒やすことは難しい。困難が重なり、3国が地域の共同発展のために努力していても、残念なことに新型コロナウイルス発生後、さらに現在になっても国民間の好感度は低下し続けている」と続けた。
一方で「3国は二国間関係を『正常な軌道』に戻そうと努力している。まず韓国政府は日本との二国間関係の改善に向けて行動し、同時に韓中関係修復の呼び声も出ている」と評価。「しかし、残念なことに情勢を改善できる新たな変化は見られず、日中韓3国の友好と調和は依然として任重くして道遠しという状況である」とも述べた。
現状を打破するために盧載憲氏は「思考を転換する時がきた。3国関係は二国間関係の総和によって決まるものではない」と指摘。「中韓・中日・韓日の二国間関係を飛び出し、東アジア、さらにはアジア全体の多国間関係という広い視野に目を向け、東アジア共通の価値と目標を探し、持続可能な発展の共同体を構築することが急務となっている。言い換えると、特定の国または二国間関係の総和から離脱し、東アジアの多国間という根源を出発点とし、互いの国の個性を尊重し、中日韓3国の関係を再構築する必要がある」と論じた。
東アジアの多国間関係に関しては「まん延している中日間の認識問題の緩和にもつながる」と強調。「3国は二国間関係の限定性から脱却し、アジア共通の価値を追求する第一歩を踏み出す行動において、文化の協力から始めることができる。3国はすでに文化分野で一つのアジア文化を創造する協力を開始している。共同出資や協力を通して大量の商品を生産し、業界従事者は多国間協力を開始し、国際舞台で活躍している」とも言及した。
その上で盧載憲氏は「20世紀初め、欧州のある哲学者がEU構想を打ち出した際、二度の世界大戦で苦しんだ人たちは欧州一体化など不可能だと主張した」と回顧。「ところが現在の欧州はEUを通して統制の枠組みを見事に構築した」として、日中韓共同体の構築に希望を託した。(編集/日向)
Record China
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