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韓国・文大統領にG7で最後通告 バイデン大統領との首脳会談で「二股外交」失敗か 米への侮辱「デタラメ」資料公表も発覚
米韓首脳会談が21日、ホワイトハウスで行われた。バイデン氏による直接対面による首脳会談は、4月の菅義偉首相との日米首脳会談に次ぐものだ。会談後、発表された共同声明には次のことが盛り込まれた。
▼「朝鮮半島の非核化」を進める決意。
▼習近平国家主席率いる中国の名指しは避けながら、「ルールに基づく国際秩序を脅かすいかなる行為にも反対」「台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を強調」と明記。
▼日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の重要性と認識の共有。
外務省関係者は「驚いた。3月の米韓外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)では、米国が強く要求しても、韓国は中国への対抗姿勢の表明は拒否した。それが、中国が最も神経質になっている『台湾』に触れた。もし、韓国が中国包囲網に加わるなら、中国は本気で『韓国潰し』に入る。これまでのような米中二股外交は通用しない」と語った。
中国は「米国が共同声明に台湾問題を入れようとしている」という情報を事前につかんでいた。米韓首脳会談の直前まで、あらゆるルートで、「米国に屈して、台湾問題に絶対に触れるな。共同声明で台湾に触れたら報復する。北朝鮮も動く」と韓国に警告していた、とされる。
文氏の訪米に合わせて、サムスン電子や現代自動車などの韓国企業は、半導体や電気自動車(EV)関連などの先端技術分野で、計約394億ドル(約4兆3000億円)もの対米投資計画を表明した。これがバイデン政権へのお土産だ。
文氏は首脳会談で、次の2つを画策していた。
(1)バイデン政権の対北朝鮮政策の修正-。「今が北朝鮮問題解決のチャンスだ。金正恩(キム・ジョンウン)総書記と米朝首脳会談をやるべきだ。私が話をつける。そのために制裁緩和が必要だ」と、バイデン氏を説得する。そうすれば、もう一度、南北外交の舞台で脚光を浴びられる。
(2)新型コロナウイルスワクチンの緊急確保-。韓国政府は全人口約5000万人に必要なワクチンの2倍近い量の購入契約を欧米の製薬会社などと結んだが、届いたのは約410万人分だけ。国民は「無能!」と文氏を罵倒していた。文政権は、ワクチンの優先的確保を求めていた。
で、どうなったか。
バイデン氏は「(米朝首脳会談は)正恩氏が非核化の意志と証拠を見せなければ意味がない」と全否定し、ワクチン供給では「米軍と接触する55万人の韓国軍にワクチンを提供する」となった。
これは歴史的大失態ではないのか。
《文氏は22日、韓国製薬大手と米モデルナ社によるワクチンの委託生産契約の覚書締結に立ち会った。韓国内でのワクチン製造は4番目》
さらに驚愕(きょうがく)情報がある。以下、日米情報当局関係者から入手した情報だ。
「文氏は20日、ナンシー・ペロシ下院議長らと会談した。韓国大統領府は直後、日韓関係や米中関係の発言をまとめた『報道資料』を発表した。ところが、『発言はデタラメ』と発覚して、それらを取り消した。前代未聞、米国への侮辱だ。文氏は翌21日、カマラ・ハリス副大統領とも面談した。ハリス氏は握手後、右手を上着の裾で拭いたように見えた。バイデン政権は文氏を嫌っている」
バイデン氏は「文氏は、米国や日本、同盟国を裏切っている」と激怒しているようだ。続く日米情報当局関係者の情報はこうだ。
(略)
夕刊フジ
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210524/for2105240001-n1.html