岡田阪神は魔の九回をどうやって抑えればいいのか直近試合で度目の逆転負け評論家が分析

岡田阪神は魔の九回をどうやって抑えればいいのか直近試合で度目の逆転負け評論家が分析

岡田阪神は魔の九回をどうやって抑えればいいのか 直近9試合で3度目の逆転負け 評論家が分析

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 開幕から順風満帆に見えた岡田阪神に陰りの色が見え始めている。63試合を消化して38勝23敗2分け。貯金15を抱え、2位・DeNAに3ゲーム差をつけた首位にいるが、直近10試合で4勝6敗。とりわけ、九回に逆転を許して負けたゲームが3試合もある。
 17日のソフトバンク戦。序盤に4点をリードしたが、五回に中野の失策から1点を奪われ、七回には2番手の及川が代打・野村勇に2ランを被弾。そして九回、岩崎が安打と四球で2死一、二塁のピンチを招くと、中村晃に逆転の2点適時二塁打を浴び、5番手・石井も適時打を許すと、1番・近本から始まった好打順も三者凡退でジ・エンド。4点リードをひっくり返された逆転負けは今季初めてで、今季最多4万2635人で埋まったスタンドには、ため息、失意、虚無感など、マイナスの感情が渦巻いていた。
 岡田監督は「あの2ランがなあ、余分やったなあ。風とか考えたらなあ。外に投げんのが、お前なあ。投げミスやろ。やっぱりなあ」と、及川が2死から甲斐に四球を与え、代打・野村勇に左翼席への一撃を浴びて1点差に詰められた七回の2失点を嘆いた。
 思い返せば8日の楽天戦では、1点リードの九回に湯浅が連続四球でピンチを招き、小深田に高めの直球を右翼席に運ばれる逆転サヨナラ3ランを浴びていた。
 15日のオリックス戦でも1点リードの九回を託された湯浅が頓宮に同点ソロを浴び、杉本に勝ち越し弾を浴びて逆転負け。伊藤将の白星を2試合連続で消していた。
 16日に湯浅は2軍降格となり、代役守護神にはストッパー経験を持つ岩崎が据えられたのだが、ここまでの25試合で2勝0敗10セーブ、防御率0・39と無双を誇っていた左腕までもが、負の連鎖に巻き込まれる形となった。
 岡田監督は3連投となった岩崎について「今日も連投になったから。今日までやったから。明日は投げささんって思ってたけど。最後1日頑張れと言うたんやけど、うーん」と苦しい胸の内を明かした。
 勝利の方程式の乱れと狂い。湯浅は当面の間ノースロー調整を続けるなど、1軍に戻り、九回を締める状態を整えるまでには、最短の10日間では時間が足りないと思われる。では、足元が揺らぎ始めた現状を、どうやって、誰が整えるべきなのだろうか。
 阪神OBの中田良弘氏は「3連投を気にしなきゃいけない今の時代の野球ってのは、岡田監督にとってはやりくりの難しさを感じるところだろうと思う」としながらも、「彼に勝る経験値を持った投手はいないし、これまでの貢献度を考えたら当然だと思う」と、岩崎を今のまま守護神として継続するのがベターだと解説した。
 オリックス・中嶋監督が複数人のストッパーで九回を乗り切ったことがあるが、「それはやめたほうがいい。選手の精神面を考えると、この展開なら俺、この点差ならアイツだなと、ある程度、投手起用が読めた方が選手のためになる」と指摘した。
 中田氏は続けて「先発の代わりは用意できても、抑えの代わりを用意するのは簡単なことじゃない。湯浅が戻ってくる日にちが読めないからこそ、先発投手は1イニングでも長く投げる。打者は1点でも多く点を取って、勝利の方程式じゃない投手で試合を締められる試合を試合でも増やすこと。これが大事だと思う」と解説した。
 消化試合数より、残り試合の方が多い。不振、ケガ、アクシデントなど、予測を上回る場面も数多く出てくるに違いない。今は救援陣だけでなく、打線としても乱れが見える歯車に油を差し、うまくチームを回転させる一人一人の役割意識が再浮上のカギとなるのではないだろうか。(デイリースポーツ・鈴木健一)

https://news.yahoo.co.jp/articles/d61f1c0c70adf2f59dc7a954170801ff7f9f2573



@TigersDreamlink 魔の9回だな
今の阪神に魔物を狩るクローザーがいない

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