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女子W杯〝地上波消滅危機〟 放送予定は白紙のまま なでしこジャパンは人気も実力も右肩下がり
なでしこジャパンのW杯メンバー発表では初のサプライズ。
池田太監督(52)が選んだ23人に、背番号「10」を背負ってきた岩渕真奈(30)の名前はなかった。
世界一となった2011年ドイツ大会から3大会連続でW杯に出場してきたが、イングランドの強豪アーセナルから期限付き移籍中のトットナムでは出場機会が激減。
4月の欧州遠征でも精彩を欠き、指揮官は「私はチームに喝を入れる意味で選手は選ばない」と言い切った。
なでしこジャパンは人気も実力も右肩下がり。
今や世界ランキングは10位以下が定位置となり、自国開催の2021年の五輪も起爆剤にできなかった。
今回のW杯を再ブームへの最後のチャンスと位置づけ、経験豊富な岩渕を切ってでも勝ちに行く覚悟の表れだ。
しかし、どれだけ奮闘したところで日本のお茶の間には届かない可能性が高まってきた。
開幕まで40日を切りながら、中継する放送局が決まらないのだ。
欧米での競技人気の高まりや大会の賞金増額を背景に放送権料が高騰し、主催する国際サッカー連盟(FIFA)とテレビ局側の交渉がまとまっていないという。
日本協会・田嶋幸三会長(65)は「大きな懸念を抱いている。何とかW杯までに解決し、多くの国民のみなさんが応援できるように、と望んでいる」と話す。
テレビ中継がない場合、ネットでの有料配信となる見通しだが、やはり男子のW杯やワールド・ベースボール・クラシックのように一般層の目に触れなければ、裾野は広がらずフィーバーも望めない。
田嶋会長は「地上波でやることの大切さは訴えていきたい」と危機感を募らせるが、FIFAが放映権料の値下げに応じる気配は現状、全くない。
6/14(水) 17:00配信 夕刊フジ
https://news.yahoo.co.jp/articles/e61e4ec0914c0b49260fe427609ded6ec76e1e36