「もう入ってくれ！」横浜Mの宮市亮、大けが乗り越え339日ぶり復活V弾「一生忘れることはないゴール」

◇10日　J1第17節　横浜M4―3柏（日産スタジアム）
　横浜の空に叫びを上げ、歓喜をぶつけた。横浜MのFW宮市亮が無心で右足を振る。体を投げ出してきたDF土屋の右足、MF戸嶋の左足に当たり、ゴール右へゆっくりと転がるボールを見届けながら、強く念じた。「もう、入ってくれ！」。
3―3の後半53分、魂の劇弾。地鳴りのような歓声とともに、宮市がゴール裏へ駆け出すと、ベンチの選手もコーチもトレーナーも駆け寄り、歓喜の輪は幾重にも膨れ上がった。
　「いろんな人の思いが乗っかって、ゴールに入ったのかな。本当に一生、忘れることはないゴールだと思う」。宮市の両眼は赤く、その表情は少し上気していた。
　
昨年7月の広島戦以来、実に339日ぶりとなる復活の逆転V弾。日本代表戦で右膝前十字靱帯（じんたい）断裂の重傷を負い、誰もいない日産スタジアムの階段を上り下りした苦しいリハビリの日々が「走馬灯のようにフラッシュバックした」という。
　
ただ、勝利の殊勲者は「現役を続けて良かった」と言い、自らの得点ではなく、歓喜に沸く周囲の笑顔、涙に強く胸を打たれたようだった。「誰かを喜ばせることができる職業って本当にいいな」。まぶしい輝きを放つ宮市が、帰ってきた。

https://www.chunichi.co.jp/article/707447
関連スレ
【サッカー】J1第17節土曜昼　横浜FM×柏 [久太郎★]
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1686388089/