巨人・原監督「どれだけ若い人を育てられるか。今年は選手を怒ったことがない。何かいいものを探して話をする。」

巨人・原監督「どれだけ若い人を育てられるか。今年は選手を怒ったことがない。何かいいものを探して話をする。」

巨人・原監督「どれだけ若い人を育てられるか。今年は選手を怒ったことがない。何かいいものを探して話をする。」

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【巨人】原辰徳監督交流戦でパの剛腕に「若い人たちがいかに通用するか。楽しみ」秋広優人に期待「試合に出ると味が出る」
2023年5月30日 5時0分

 借金1からの逆襲へ重要な交流戦が幕開けする。過去2年は負け越し。原は表情を引き締め、成長著しい若手に期待感を示した。

 「パ・リーグは強い球を投げる投手が多い。それに対して若い人たちがいかに通用するか。そういう楽しみはありますよ」

 その中で最も輝くのが3年目の秋広だ。4月18日の昇格後、29試合で打率3割4分7厘、4本塁打。現在4試合連続3番で起用する原も、交流戦でさらに飛躍する可能性を感じている。

 「試合に出ると味が出るね。追い込まれてからもしぶとくいったり、詰まっても打てる。もちろん芯に当たれば大きいのもあるし。打席で動じないよね」

 秋広をはじめ今季は投手では横川や代木、野手では中山、門脇ら“新戦力”が光る。4月終了時に借金3。開幕前から4、5月は我慢と公言していた原にとって想定内だった。若手に経験させながら47試合で23勝24敗は悪くない成績だ。

 「よく今までしのいでると思うよ。若い人が1軍の緊張感、プロ野球選手たるや、というものを分かればと思ってチャンスを与えてきた。どれだけ若い人を育てられるか、というところで投手も野手もいいものが出つつある。勇気はいりますよ。でも、去年までの人たちを頼ったらダメだというのはあったからね」

 昨年は4月終了で貯金9と好発進も、その後に大失速。今年は逆で上昇し続ける戦いを思い描く。そのために、課題のリリーフ起用も先を見据えてローテーション制を理想に掲げる。

 「今、リリーフは中川、鈴木康、三上がいるけど、彼らに頼っちゃダメだと。頼りすぎて彼らがいなくなったら、また同じ苦しみになってしまう。投手コーチと話したのは彼らは2連投まで。3連投はなしと。それで若い平内、菊地、田中千晴あたりを同格ぐらいに育てて、今日はこっちで行こう、と言えるぐらいにしようと。未来展望の中でジャイアンツをつくらないといけない。今日勝つなんてことよりも、次につながる戦いをしていかないと」

 この時期の“投資”が大事なシーズン終盤に大きな力となるに違いない。救援失敗した菊地を即抹消せず、翌日に登板機会を与えてプロ初勝利したのは好例だ。

 「今年は選手を怒ったことがない。何かいいものを探して話をする。経験のない選手が多いしね。こういうものも必要だよな、みたいな感じでね。1軍は厳しい舞台。その戦場から降りた選手に64歳がバーンって言っても大変でしょう」

 開幕から1番で奮闘したオコエは5月上旬に登録抹消。「欠点を攻められるようになると止まっちゃう。体力面も含めて」と課題を与えて2軍に送った。16登板とフル回転してきた大江は「今この位置にいるのは大江のおかげだと思う」とねぎらって2軍再調整リフレッシュの機会を与えた。

 もちろん主力の奮起も不可欠だが、吉川、坂本らも不振から徐々に上向いてきた。攻守で存在感を見せる大城卓は「素晴らしい。捕手としてカッカするようになってきたから」と評価。主将で4番の岡本和は「本当の意味でリーダーになっている」と信頼を寄せる。

 当初から「6月くらいに本物のジャイアンツとして戦えるようになればいい」と展望していたが、投手では故障から復活を目指す菅野、井上、堀田らが控え、野手も萩尾らまだまだ上積みが期待できる。首位・阪神と9ゲーム差からの逆転Vへ。若手と中堅ベテランの力を結集して勝負の交流戦に挑む。

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