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【在日三世】 「日本の仏像を盗んだ」騒動の顛末… 「仏像裁判」の恐ろしい現実と、韓国で根深い「反日正義」
私が韓国に入って今も記憶に残る「反日正義」を目の当たりにしたのが対馬の仏像盗難事件だ。
2012年10月に起きたこの事件は2013年2月、韓国・大田地方裁判所が浮石寺(韓国側)の「有体動産占有移転の禁止仮処分申請」を認め、
「観音寺側(日本側)が仏像を正当に取得したということを訴訟で確認するまで、日本に仏像を返還してはならない」
として事実上の返還拒否を決定した。
また、窃盗と密輸の容疑で韓国人窃盗団5人が韓国警察に逮捕された時には「我々は愛国者だ」との言い分で世間に「反日正義」を訴え、
当初はその犯人たちを讃える報道までされていたのだ。
韓国語で「韓国の裁判官の立場」で検索すると、
「裁判官とは、最高裁を除く裁判所で現行憲法、法律、隷下法令によって与えられた事件
その他の事案に対する総体的な判断と判決を下す職業またはその位置にある人を意味する」と出る。
仏像盗難事件の判決は、到底この意味するところからかけ離れた「反日正義」を容認する内容だったと私は思っている。
今年2月にはさすがに浮石寺ではなく観音寺の所有権を認める判決が出されたが、
浮石寺側は不服として上告しており、いまだに予断を許さない。
いま文在寅政権が終わり、尹大統領が就任して以来、そうしたおかしな「反日」は終わりかけているという指摘はある。
しかし、日本からすればさんざん痛い目にあってきたわけで、ここへきて日韓関係が急速に改善される中にあっても、
日本の心配はやはりそうした韓国の根強い「反日教育」によるものだと思える。
・「反日」への違和感
実際、独立後始まった「反日教育」はすでに70年は行われている。
また、金大中大統領が誕生するまで表向きは日本の文化とは交流が禁止されていた。
そうなってくると、「反日教育」に違和感を持っても一息つく環境がない。
私は日本に生まれ育ちながら、組織、学校で「反日、反米、反韓」を教え込まれたが、一歩学校から出ると日本社会という現実があった。
その現実社会に早くからバイトという形でたずさわったお陰で、
それまでの違和感、疑問を自分なりに消化し、自分の価値観を構成できたと思っている。
しかし、韓国ではその教育に違和感、疑問を持ったとして、社会に出ても同じ環境しかない。これは私的には「キツイ」と思える。
私も学校に行き、組織に出れば、学校の延長、組織の延長が嫌で日本社会に飛び出した。
韓国ではそのように飛び出すことが容易にできない状況なんだろうと、住んでみて実感したのだ。
そうであるならば、「反日教育」の違和感、疑問に気づくチャンスすらなかったのかも知れない。
・韓国の「膿」
今、韓国の尹大統領は文在寅政権でどうにもならなくなった国の「膿」を出しつつある。
だが、どんなに膿を出し切ったとしても根底には「反日教育」があり、その違和感に気がつける社会作りを行わなければ意味がない。
もちろん、尹大統領の任期中は膿を出し切ることだけで精一杯だろう。
次期大統領が左派でなくとも、保守の様な顔をして、日本を無視し続けた朴槿恵元大統領みたいな者が政権を取れば、
尹大統領の努力は一つも報われない形になる。そうなれば日本も「やっぱりな」となってしまう。
韓国がそういった意味で「反日教育」から解かれるためには、ドンドン海外で旅行でも留学でも就業でも経験するといい。
もちろん、そんな中にも海外で馴染めず、社会のせいにすることで、心の隙にまた左派が入り込んだりするかも知れない。
それでも今すぐ「反日教育」を無くすことは非現実的だし、これまでその教育を受けた者達の意識を変えるにも社会環境の準備ができていない。
今後も爆発的に増えて行くであろう韓国からの訪日客が日本でその事に気づくきっかけを持ってくれる事を祈るしか無い。
ー後略ー
豊 璋(在韓国コンサルタント)
6/2(金) 7:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/11a3bee3dc6bf8824db01d2d5968b1fe8d77790c