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大関昇進の霧馬山、しこ名を「霧島」に改名
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サプライズは伝達式後に待っていた。師匠の陸奥親方が「しこ名をあげようかと思いまして」。そう話すと色紙をおもむろに披露した。書かれていたのは「霧島鉄力(てつお)」。師匠のしこ名継承だった。
「私としては断られたらどうしようかなって。名前どうだって聞いたら『いえ』っとか言って、いらないようなしぐさに見えたんで。いらないって言われたらどうしようって心配してたんですけど、継いでくれるって本人が言うので。いいんですか?って感じだったのでうれしかったですね」と笑った。
師匠の思いは伝わっている。新大関は「嫌じゃなくて、素晴らしい名前で、言われたときはびっくりして。ほんとにいいんですか、と。夢みたいです。自分が入ったとき親方の現役時代の映像とかを結構、見ていた。そのとき親方みたいな力士になりたいって思った」とこちらも満面の笑みを浮かべた。
しこ名の継承には、こんな思いも込められている。30歳を超えて新大関となり、筋肉質の肉体と甘いマスクで「和製ヘラクレス」と呼ばれて人気者に。横綱昇進はかなわなかった師匠は「やっぱり超えてほしい」と、愛着この上ないしこ名で横綱に輝いてほしいと願う。
そして、現役時代の決まり手として寄り切りに次いで多い「つり出し」にも言及。「本当はつりぐらい覚えれば土俵際もっと安定して見ていられると言ってるんですけど」と得意技の継承も期待する。
口上は「今まで以上に稽古して」。師匠と2人で話し合って決めた。師匠は「難しいことは言えませんってことで、じゃあどうするかってことになって、まあ稽古しかないよなって。最後は稽古した人が一番上にいくと思ってますんで」。二人三脚で頂点を目指す。
中日スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/354bc268b1f92adb905af22cc3f7cfe60c6996e0