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若者たちは都会を目指す… 地方で「廃校になる大学」「経営を成り立たせる大学」の決定的違い
都会の大学に学生が集まる現象は、日本人の都会志向によるモノである。特に若者は刺激が沢山ある都会の大学に行きたがる傾向が有り、その気持ちは良く分かる。
しかし平成から令和になって、地方の中堅・中核都市レベルでもかなりオシャレな店も増えてきた。そのお陰で、最近は若者の都会志向が多少は減ったと思えるが、まだまだ多くの学生は都会を目指している。
若者が好む街づくりの考慮も必要であるが、若者が増えれば自然と若者が好む店も増えるハズ。先ずは学生を呼び込むための必要数の大学の設置が地方では必要である。その前提条件が地方での国公立大学の設置である。
極論かもしれないが、地方が活性しない理由の一つが地方に若者が少ない事ではないだろうか。どんな田舎でも、5千~1万人規模の大学ができればかなり活性化できる。
そしてそこから新しい産業もできるであろう。地方を活性化するためにも、地方における国公立大学を増やす事にメリットがある。
一時期、国からの指導もあり地方の小規模自治体で私立大学の設立が多く見受けられたが、それらの殆どが失敗した。地方の小都市での私立大学は若者にとって魅力が低く、定員割れが続いている大学も少なからず有る。そしてその中の一部の大学では、大量の留学生を入学させる事で経営を成り立たせている所も有る。
留学生を取り込み、存続している大学はまだ良い方で、廃校になった大学も少なからず有ると聞く。その解決策として、近年はそれら地方の新しい大学の公立化が進んでいる。そして公立になった途端に生徒が集まり、大学として存続できる様になっている。当然、偏差値も上がっている。
因みにアメリカでは成績の決して良くない生徒でも行ける公立の大学は沢山ある。アメリカには偏差値と云った評価基準は無いが、敢えて当てはめるなら、偏差値50以下の公立大学は沢山ある。
また専門学校的な公立大学や短期大学も沢山存在し、それらの授業料は比較的安価に設定されている。但し、勉強しない生徒は落第や退学になる厳しさがある事を付け加えたい。