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金髪、ピアス、ネイルも… 「校則ゼロ」の学校が問いかけるもの
5/15(月) 12:00 毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/bedffccf99014c8c9be9c2de780b27b7e0dbaff6
必要性や根拠に乏しい、いわゆる「ブラック校則」。近年は全国的に見直しが進んでいるものの、今も管理主義的な校則の存在や、抑圧的な学校の対応は伝わってくる。子どもたちへの「縛り」はどこまで必要なのか。そもそも必要なのか。「校則ゼロ」の教育現場から考えてみると――。【金志尚】
◇自主・自治・自律
新学期が始まったばかりの4月中旬、東京都小金井市にある中央大付属高校を訪ねると、カジュアルな服装の生徒たちが授業を受けていた。茶や金など髪の色もさまざま。ピアスをつけたり、ネイルを施したりしている人もいる。まるで大学のキャンパスのような雰囲気だ。
同校は校則のない学校として知られ、服装や髪形は自由。メークやアクセサリー着用も認められている。思い思いの格好を楽しむ生徒たちの姿は、一般的な高校生のイメージとはかなりギャップがある。
「高校2、3年にもなれば大学1、2年とそう差があるわけではありません。私としては違和感ありませんね」
こう話すのは、中央大法学部教授の肩書も持つ石田雄一校長だ。同校の校長は代々、法学部の教授が兼任する形を取っており、欧州文学が専門の石田校長も2年前に赴任。二つの立場を踏まえての実感だという。
同校は「自主・自治・自律」を教育理念に掲げ、生徒が自ら判断することを大切にしている。それは身だしなみも同じ。周りの大人があれこれ口出しすれば、「考える機会を奪ってしまいかねない」と石田校長は言う。
「大人になればどんな服装をすれば自分にとって有利なのか、TPOが問われます。その場に合わせた服装をするのか、あるいは自分が表現したいことを貫くのか、いろいろな判断があり得ます。そういうのはもう高校生の段階から学ぶべきだと思います」
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