「セッ〇スなんて、ほんと挨拶みたいなもんだよ」ギャラ飲み・パパ活で生活費を稼ぐ「24歳・グラドルM」のモラトリアム

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「セッ〇スなんて、ほんと挨拶みたいなもんだよ」ギャラ飲み・パパ活で生活費を稼ぐ「24歳・グラドルM」のモラトリアム

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2022年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。社会部門の第3位は、こちら!(初公開日 2022年12月11日)。

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 デート1回の小遣い額は2万円――交際クラブに登録し、パパ活女子としての活動を始めたグラビアアイドルのMさん(24歳)。芸能界で活動する彼女がギャラ飲みや、パパ活に抵抗がない理由とは?

 交際クラブの運営会社に勤務した経験を持つ漫画家の日向琴子氏が、現代のリアルパパ活事情に迫る、渾身のルポルタージュ『ルポ パパ活』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)

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「芸能界の枕営業」を語るグラビアアイドルMちゃん

 芸能界の枕営業について語ってくれたのはグラビアアイドルMちゃん(24歳)だ。

 過去にDVDを1枚出し、最近は撮影会にたまに参加する程度の活動しかしていないという。これまでに小さな事務所を転々としていて、今は割と有名な事務所のレッスン生もしている。

 ツリ目がちでキリッとした顔立ちなので好き嫌いは分かれるかもしれないが、天然のGカップバストを武器に、ギャラ飲みで生活費を稼いでいるという。

 でも、それだけだと心許ないので、もう少し稼ぎたい、とのことだった。

 以前は業界限定のクローズドな存在だったギャラ飲みだが、最近では業界以外の人々もギャラ飲みと称して飲み会を開催しているようで、芸能人の卵とかアイドルレッスン生とかモデルとか、知り合いの知り合いといった遠いツテを辿って、女の子たちが集められているという。

 女の子を取り仕切る首領みたいな女性もいて、グループLINEで管理されるらしい。

 Mちゃんは、飲み会に参加して毎回1万円から3万円のギャラはもらえるものの、愛人のお誘いは滅多にされないらしく、交際クラブに登録しようと思ったと話す。

 芸能関係の仕事をしている女の子は、交際クラブ面接の際に「枕営業できる子だと思われるのは困るので業界の人はNGで」とか「アパレル系の社長は紹介しないでください」「化粧品関係の男性は紹介しないで」などと制限を設ける子が多いのに、Mちゃんはどんな職種の男性でも紹介OKで、交際希望内容も「積極的なお付き合い」の(4)に丸を付けていた。

「いやいや、むしろこうやって出会って気に入ってもらえたら仕事につながるかもしれないじゃないですか。枕営業って言われても、気にしなきゃいいんですよ」と、あっけらかんとしている。

枕営業って、嫌々したり、させられたりするものなんじゃないの?」

「そういう人もいるかもしれないけど、私の周りでは、そういうの枕営業っていう認識はなくて、いろんな男性とお付き合いして経験を積ませてもらうって感覚かな。Hすることで、自分じゃ行けないような会員制のホテルとかレストランとか旅行とか行けて、バックステージとか入手困難なコンサートにも行けて、ヘリとかクルージングで色んな景色見せてもらって。その結果仕事までもらえたらそれはそれでラッキーだけど、仕事と引き換えにカラダを差し出す、みたいな考えだと、芸能界にいたら病んじゃうんじゃないかな。セックスなんて、ほんと挨拶みたいなもんだよ。挨拶しただけで仕事くれとか、ありえないでしょ。可愛がってもらう方が大事だと思うんだけど」と笑って八重歯を覗かせた。

「お小遣いの額はどうしようかな、2でもいいんだけど」

 なんて、謙虚な数字を言ってくる。「Gカップバスト」「24歳」「グラビアアイドル」というスペックなら、平気で8とか言う女の子もいそうなのに。

「それじゃあ、いつものギャラ飲みとかわらないんじゃないの?」と聞いたら、「それはそれ、これはこれ。出会いが増えればそれでいいかな」と、手元のアイスティーに視線を落として微笑んだ。なんだかちょっと、語尾に諦めているようなニュアンスが感じ取れた。少しだけ、投げやりな言いかたのように聞こえたので気になった。

Mちゃんのモラトリアム

 ギャラ飲みにしろ、交際クラブにしろ、お金はある程度コンスタントに稼げているから、男性が持っているお金よりも、その男性が持っている人脈やバックグラウンドによる恩恵を受けたいということなのだろうか? 今はグラビアアイドルをしているけれど、ずっと芸能界にいようと思っているのだろうか? グラビアアイドルを足がかりにして、いつかは女優になりたいとか思っているのだろうか? お金持ちの彼氏を見つけて、芸能界を引退しようなどとは考えないのだろうか? 仕事をもらうより可愛がってもらう方が大事って言ってたけど、可愛がってもらうその先には一体何があるのだろう?

Mちゃん、夢ってあるの?」

もしも、明確な夢があるなら。それを男性に伝えた方がステップアップして行きやすいかもしれない。

「う~ん……ほんとは、ちょっと、わからないんだ」

 急な質問に不意を突かれたのか、それがMちゃんの本音かな、と思った。

「あ、そうか、それで、愛人?」

 面接の最初に、Mちゃんが「ギャラ飲みでギャラはもらえるけど愛人のお誘いは滅多にされない」と言っていたな、と思い出す。裏を返せば、愛人のお誘いが欲しいということではないだろうか。Mちゃんは、彼氏はいないのだろうか。いなさそうだけど、なんだかちょっと聞きにくい。

「……誰かの愛人になって、夢を考える時間が欲しいかな」

 Mちゃんが、つぶやいた。

(日向 琴子)

「……誰かの愛人になって、夢を考える時間が欲しいかな」。グラビアアイドルのMさんは、なぜパパ活を始めたのか? 写真はイメージです ©iStock.com

(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 i.pinimg.com)

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