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人は涙の数だけ、アスファルトに咲く花のように強くなれる。とはいえ、自然の逞しさや成長速度を目の当たりにすると、改めてその力強さが実感されるもの。
以前ツイッター上では「一種の神秘性」をも感じさせるじゃがいもの壮大な姿に、驚きの声が寄せられていたのをご存知だろうか。
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■この段ボール、何かがおかしい…
まず注目したいのは、ツイッターユーザー・鮎ぴぐさんが投稿した1件のツイート。
「ふるさと納税で届いたじゃがいも10kgをしばらく放置してしまった結果、クトゥルフ神話に出てきそうなクリーチャーが生成された」という意味深な1文が綴られた投稿には、段ボールの写った写真が添えられている。段ボール自体は何の変哲もないのだが…注目すべきはその中身。
なんと、無数の「細長い赤紫の物体」が、天をも衝かんばかりの勢いで段ボールから飛び出していたではないか。そう、大量の「じゃがいもの芽」である。
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■「生命力が強すぎる」
もはや神秘的にすら感じられる光景は多くの人々に衝撃を与えており、前出のツイートは投稿からわずか数日で4万件近くものRTを記録。
他のツイッターユーザーからは「斬新なアート作品かと思った」「箱の中はどうなってるんだ…」「完全にクリーチャーの召喚」「生命力が強すぎる」などなど、驚きの声が多数寄せられていたのだった。
ツイート投稿主・鮎ぴぐさんにツイート投稿の経緯を尋ねたところ、段ボールに入ったじゃがいもは、1月ごろから約3か月に渡って放置したものであると判明。
鮎ぴぐさんは発見時の様子について、「最初に目撃したのは妻で、耳をつんざく悲鳴を上げていました。私は綺麗だなあ…と思いつつ、農家さんに申し訳ないな…と感じていました」と振り返っている。
また「じゃがいもをどうしようか困っているのですが『植えると良いよ』というリプライが寄せられたので、畑に植えてみようかと思います」とのコメントも得られたのだ。
果たして、じゃがいもがこうした世紀末な状態に突入してしまった場合、どういった措置をとるのが最善なのだろうか。今回はツイッター上で絶大な支持を誇る「野菜のプロ」に詳しい話を聞いてみることに。
■「じゃがいもの芽」対策には…
今回の取材に応じてくれたのは、10年に渡って青果店で野菜の仕入れ、販売、部下の育成を経験してきた野菜のプロ・青髪のテツ(@tetsublogorg)さん。
「消費者の方にもっと野菜を楽しんでほしい」という思いから日々、野菜に関する様々な情報を発信している人物で、つい先日もしわしわになった大根の復活法に関するツイートが注目を集めていた。
早速、話題のツイートを見てもらったところ「ここまで芽が伸びたものを扱ったことはないです(笑)」と、ごもっともなリアクションが。
万が一、今回のような状態になってしまった際の対応について尋ねると、「じゃがいも自体が緑化していたり、しわしわになっていたり、溶けていなければ食べられるかもしれません。ただ、推奨はしません」「あとは土に植えて再収穫する方法があります。ちょうど今の時期(取材は4月末に実施)がベストですよ」との回答が得られた。
そして最も重要な「じゃがいもの発芽を抑える方法」について確認したところ、じゃがいもは15〜20℃で発芽すると言われており、それ以下の温度帯で保存するのがベストだと判明。
また、テツさんは「りんごが放出する植物ホルモン『エチレンガス』には、じゃがいもの芽の成長を止めてくれる働きがあるため、一緒に袋に入れて保存すると良いです」とも補足してくれた。
大量のじゃがいもを入手した際は「クトゥルフ神話モード」に突入しないよう、テツさんのアドバイスを思い出してみてほしい。
■これは叫んでしまうのも分かる…
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