慶應義塾横浜初等部で出題された「正解がない問題」 変わりつつある小学校受験

慶應義塾横浜初等部で出題された「正解がない問題」 変わりつつある小学校受験

慶應義塾横浜初等部で出題された「正解がない問題」 変わりつつある小学校受験

1 七波羅探題 ★ :2023/04/14(金) 07:37:56.43

現代ビジネス4/14
https://gendai.media/articles/-/108943

◆正解がない中で「自分なりの答え」を
小学校受験を終えた子ども達がそれぞれの学校に入学する季節になりました。私は新しい教室を開校したため、いままで指導してきた子どもたちが新しい教室に足を運んでくれたり、写真やメッセージを送ってくれたり、彼らの成長を改めて感じています。

2023年度の考査では、先生の期待に応えるいわゆる優秀な子たちが、必ずしも志望校合格に結びつかなかったということが見受けられました。受験では、できるかどうかに焦点を当てがちですが、どのように取り組むか、自分の考えをどのように生み出すかが受験としての大事なところだと、改めて感じさせられた結果でした。「覚えてきたことをそのまま行動に移す」のではなく「与えられたテーマの中で工夫して自分なりの考えを出す」ということの重要性を感じています。

2023年度入試では、慶應義塾横浜初等部の「シャッフル絵画」が話題になりましたが、まさにその場で創意工夫し考える力を求められた考査の象徴と言えるでしょう。

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【慶應義塾横浜初等部】

1. 紙が配られます。

2. 道に何かが落ちていました。落し物は何だと思いますか。画用紙に描きましょう。

3. 絵を描いたら先生が回収し、別の子が描いた絵が配られる。

4. 配られた絵は何だと思いますか。これが落ちていたらあなただったらどうしますか。考えてその様子を描きましょう。
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まず、手元には2枚の画用紙が配られます。1枚目に与えられるお題は「道に何かが落ちていました。それは何だと思いますか。画用紙に描きましょう」というもの。その後、自分で描いた絵は回収され、他の子が描いた絵が配られます。そして、その配られた絵をみて「自分ならそれをどうするか」考えて、2枚目の画用紙に絵を描く、という試験です。

どのようなものが与えられるか、自分ではコントロールできません。そしてその配られた絵を見て、自分だったらどうするか考え、絵を描かねばならないのです。

小学校受験において絵を描く試験は定番のひとつです。そのため、最近では自分が描きやすい「代表作品」を用意して試験に臨むことが当たり前になりつつありましたが、この試験では自分が得意とする「代表作品」を描くことが難しく、さらに他の子が描いた作品が配られるため、中には何を描いているかわからないものが回ってきた、という子もいました。

こういった状況でも、「何かわからない」と止まってしまうのではなく、自分なりに何が描かれているかを想定し、答えを出すことが求められます。正解がない中で、その場で与えられたテーマ、与えられた絵から、自分だったらこう考える、という答えを出す。いわゆるケーススタディーを5、6歳の幼児がおこなう必要があります。

問われるのは「人の気持ちを想像する力」2023年度の精華小学校の絵画では以下のような内容が出題されました。

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【精華小学校】

下記の短いお話を聞きます。

この窓を通ると大きなものが小さくなり、小さなものが大きくなります。私もこの窓を通って小さくなりました。そして、“もやし”の滑り台で遊んでいると野菜たちがいっぱいやってきて一緒に遊びました。

「今のお話の様子を絵に描きましょう」
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もやしの滑り台? 野菜と遊ぶ? 野菜を道具や人のようにとらえ、その様子を絵に描くということがポイントです。

上手い下手というより、自分が経験したことがないことに対して、想像力を働かせ工夫してしっかりやりきることができるか、初めてのことに対応することができるかどうかが求められています。この問題、大人でも難しいですよね。みなさんだったらその場で絵に表現できるでしょうか。

ご紹介した慶應義塾横浜初等部や精華小学校のような絵画の問題だけではなく、他の分野でもその場で考える課題が増えています。

例えば、ペーパー難関校で知られる暁星小学校ですが、お話を聞いてから答えるという「お話の記憶」の問題では、最近は「登場人物の気持ち」を毎年聞かれるようになっています。今年は演奏会を題材にしたお話でしたが、楽器を忘れてしまった子が困っているという表情を選ばせる問題が出題されました。

こうした試験では、思考力、諦めない力といった取り組み姿勢加えて、人の気持ちを想像する力が備わっているかどうかが問われています。

また、面接では、素の姿を見るために「これで面接は終わりです」と言った後に、更に質問されることが増えました。

※以下出典先で

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