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男子生徒の下着まで脱がす、女子生徒の体を触るなど…いじめ“重大事態”3件の学校側の対応めぐり質疑
https://www.hbc.co.jp/news/9fbe50fac835a3581789fde25dee291b.html
北海道網走市の中学校で、3件のいじめが“重大事態”とされたことを受け、11日、市議会で、中学校や教育委員会の対応について質疑が交わされました。
市教委によりますと、2月上旬、中学校の多目的ホールで、他の生徒もいる中、1年の男子生徒が10人の男子生徒に体を押さえつけられ、ズボンや下着を脱がされるなどしました。
さらに、これより前の去年9月から10月にかけて、同じ中学校で、女子生徒2人が、それぞれ同じ男子生徒に体を触られた上、SNSで性的な写真を送るよう強要されたり、男子生徒から写真を送りつけられたりしていました。
市教委は、合わせて3人が被害にあった、これら3件のいじめを「いじめ防止対策推進法」に基づく“重大事態”とし、3月31日に公表。
3件の被害生徒3人は、警察に被害届を提出しています。
ただ、現場の中学校は、女子生徒へのいじめ1件については、去年11月上旬の段階で把握していたものの、専門委員会を立ち上げるなどしたのは、3月下旬になってからでした。
こうした当初の対応について、11日の市議会で、岩永雅浩・教育長は「捜査機関の方から、匿名で調査していくので、警察の対応に沿って、学校も取り組みをすすめて欲しいと(要請があったため)」と説明。
質問に立った金兵智則・市議は
「学校や教育委員会で動けることがあれば、2月上旬の(男子生徒が被害の)いじめの案件は、発生しなかった可能性もあるのではないかと考えてしまう。
警察の調査が入っている段階では、学校や保護者に何の説明できない状況だったと理解していいのか?」と問いました。
これに対して、岩永教育長は「基本的には、その通り」と答えています。
先週から新学期が始まり、被害生徒3人に配慮したクラス編成などをした結果、今は、3人に不登校などはないとしています。
また、中学校と市教委は、15日のPTA総会で、新入生の保護者を含め、あらためて一連のいじめ問題、対応について説明するということです。