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【北朝鮮】「しゃがみこんで喫煙するな」マナー向上動画配布…常識がない、遵法意識すらないと若者を批判
日本や韓国では喫煙できる場所が制限されているが、北朝鮮にはそのような決まりがなかったからだろう。だが、2020年11月の「禁煙法」の制定に伴い、状況が変わりつつある。
デイリーNK取材班は、社会主義生活様式確立の重要性を強調する思想教育用の動画を入手した。
「高尚で文明的な社会主義生活様式、真の礼儀、道徳が花咲いてこそ、わが社会はより明るく温かいものとなり、さらに文明的なものになる」
こんな言葉で始まる動画だが、続いてこのようなセリフが登場する。
「首都市民の高尚な本分と自覚を忘却し、適当に暮らして健全な雰囲気を乱し、文明的な生活創造を阻害する人々が少なくない」
そして、動画はどのような行動が問題かを具体的に指摘する。
まず登場するのは、平壌市内にある3大革命展示館(見本市)の周辺で、しゃがみこんでタバコを吸いながらスマホを見て、時々痰を吐く男性2人。隠し撮りされたものだ。動画は「生活習慣が汚らしく、文化的素養がまったくない卑しい人々」だと断罪する。そして、公共の場所で喫煙してはいけないという禁煙法の内容を紹介する。
「禁煙法に基づく施行規程が発表され、それを自主的に守るために全社会的雰囲気ができつつあるこんにち、未だに公共の場所でタバコの煙をくゆらせるばかりか、痰を吐き、吸い殻まで捨てる常識のない彼らが、いかにして公民としての自覚があると言えようか。公民としての自覚、初歩的な遵法意識すらない情けない人々だ」
さらに、このような行動を取るのはいずれも若者であり、「もはや言葉で諭している場合」ではなく、「全社会、組織、群衆の闘争の度数を高め、このような古臭く遅れた習慣と非文化的要素を断固として叩き潰さなければならない」としている。
ここで若者をターゲットにしているのは、当局が彼らの行動に手を焼いているからだろう。
当局は、自由奔放で、国や社会のことより自分の生活を豊かにすることを優先する若者の行動を取り締まろうと、「反動思想文化排撃法」や「青少年教養保障法」を制定し、思想教育を強化して、品行方正で革命に向けて邁進する若者に改造しようとしている。
ただ、そんな試みは難航しているようだ。
「チャンマダン(市場)世代」と呼ばれる彼らは、国の福祉、配給システムが崩壊した後に生まれ育ち、自分の力で生き残ってきたという自負心が強く、上の世代とは異なり、国や最高指導者のことをありがたいと思っていない。
自由恋愛、韓流コンテンツ、韓国や中国から流入する消費文化を楽しみ、カネを儲けてリッチな暮らしをしたいという「資本主義遊び人風」に染まった彼らが、喫煙マナーを守らないなどの問題行動を起こしていると当局は見ているのだろう。
また、動画では、野外での飲酒も良からぬ行動だと批判している。
以下全文はソース先で
デイリーNK 2023年03月28日
https://dailynk.jp/archives/153442
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