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なぜ日本戦じゃないのに来場者3.5万人超え? “紳士的行動”がもたらした野球人気
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キューバ代表のモイネロ「ファンの方たちの声援を感じて、とても元気が出る」
豪州代表を破ったキューバ代表【写真:Getty Images】
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 準々決勝ラウンド 東京プール」のキューバ代表対豪州代表が15日に東京ドームで行われた。試合はキューバが4-3で競り勝ち、準決勝進出を決めたが、驚いたのはその人気だ。野球日本代表「侍ジャパン」の試合はないにもかかわらず、来場者は3万5061人。母国を応援するキューバ、豪州のファンも多かったがそれだけではない。日本代表のユニホームを着用している人も多々見られ、球場は熱気に包まれていた。
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準々決勝では、日本に馴染みのある選手が多く出場した。キューバ代表では、先発は中日のジャリエル・ロドリゲス投手が投げ、1点リードの8回をソフトバンクのリバン・モイネロ投手、9回をライデル・マルティネス投手が抑えた。打線も元ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が4番に座るなど9人中4人がNPB経験者という打線だった。
モイネロも試合後「日本でプレーしている選手が多くいることはとてもいいこと。ファンの方がたくさんいてくれて、ファンの方たちの声援を感じてとっても元気が出る」と励みになっていることを明かしていた。もちろん、知っている選手が多いのが大きな理由だろうが……。来場者が多いのは各チームの紳士的な振る舞いも理由の一つに思える。
今大会、日本で話題になったのはチェコ共和国代表の行動だった。11日の侍ジャパンとの一戦では、佐々木朗希投手(ロッテ)から死球を受けても怒らず、清々しさを貫き、試合後には完敗したにもかかわらず、侍ジャパンに向かって拍手。さらにスタンドの方を向き、日本のファンにも感謝の意を示した。この行動は日本のファンの間でも話題になり、翌12日のオーストラリア戦では、侍ジャパンの試合前に観戦に来る日本のファンが増えていた。
この日も試合後、キューバのアルマンド・ヨンソン監督は「とっても感動しています。非常に難しい試合だった。とても拮抗していました」と相手を称えた。豪州のデービッド・ニルソン監督も「キューバに脱帽。勝者にふさわしいゲームをしていた」と称賛した。日本だけでない国際野球人気は“紳士的行動”が影響しているようにも思えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0231612345fefce814b02d31944d3011aa690d7