奈良県上牧町で亡くなった母親を自宅に放置したとして、60代の息子が死体遺棄の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、奈良県上牧町の無職、瀬川定浩容疑者(62)です。
警察によりますと、瀬川容疑者は自宅で同居する88歳の母親が今月上旬頃に亡くなっているのに気づきながら遺体を放置していたとして、死体遺棄の疑いが持たれています。
容疑者と母親は2人暮らしだったということで、17日の朝、「家の玄関のドアが開いているが応答がない」という町役場からの連絡を受けて警察が確認したところ、寝室に横たわった母親の遺体と、リビングにいた容疑者を見つけたということです。
警察の調べに対し瀬川容疑者は「母親がベッドの中で冷たくなっているのを見つけたが、葬儀の費用を支払う金がなく放置した。母親が受け取っている遺族年金がなくなるのも不安だった」などと話し、容疑を認めているということです。
母親の遺体に外傷などはなく警察は死因や詳しいいきさつを調べています。