米村氏の北海道での勤務は2013年に刑事部長として勤務して以来、2度目となります。
3月10日付けで北海道警察本部警務部長に着任した米村隆将氏は熊本県出身の58歳で、自ら「刑事屋」と称するほど長く刑事・組織犯罪対策に携わってきました。
14日の着任会見では4月の統一地方選挙、G7広島サミットの環境相会合、7月の高校生のインターハイなど道内で相次ぐ大きな行事に一つ一つ丁寧に対応していきたいとした上で、警務部長として「組織の再編、リソースの再配分について中長期的な視野でじっくり取り組んでいきたい」と抱負を語りました。
米村氏の道内勤務は2回目で2013年8月から1年7か月、本部刑事部長として様々な事件を担当し、その中でも次の4つの事件で貴重な体験をしたと語りました。
■米村氏の刑事部長時代に対応した主な道内事件(2013年~2015年)※カギカッコ内は米村氏のコメント
1【JR北海道貨物列車脱線事故】
「国土交通省の告発を受けて最終的に捜査を遂げて事件の結果は出ている」
2【札幌北署管内カセットボンベ連続爆破事件】
「北署の施設が2回、1回目と5回目でやられその間、3,4回が北署管内商業施設でカセットボンベが爆発した事件」
白石女児監禁事件の現場(2014年1月)
3【札幌白石署管内幼児連れ去り、監禁事件】
「最終的には5日ほどかかったが解決することができ、無事助け出すことができた」
女性の遺体は自宅近くの山林で見つかった(2014年5月 札幌・厚別区)
4【札幌厚別署管内女性死体遺棄殺人事件】
「自分のいままでの捜査の体験の中で教訓として残るのは、うまくいかなかった事例。この事件が一番記憶に残っている。任意取調としたが当日に被疑者の自宅の前で任意同行をかける寸前に車に立てこもった被疑者に逃げられてしまった事案。最終的に容疑者が自殺した状態で発見されるが、その後補充捜査をして被疑者死亡の事件として決着した」
米村氏は会見で4つ目にあげた女性死体遺棄殺人事件を振り返り・・・