産経新聞 2023/3/14 20:12
令和4年中、東京都内で落とし物として届けられ、持ち主に戻った現金は計29億5千万円に上ったことが、警視庁遺失物センターのまとめで分かった。
拾得物全体の件数は約343万件で、前年と比べ21・9%増加。
新型コロナウイルスの感染状況が改善し、人流が増加したことが影響したとみられる。
遺失物センターによると、コロナ禍前の平成27年~令和元年の拾得物の件数は、約400万件前後で推移していたが、2年は約280万件、3年は約281万件と大幅に減少。
4年は343万件となり、コロナ禍前の水準には届かないものの、増加傾向となった。
遺失届の受理件数は、約91万件(前年比17・9%増)で、証明書類や財布が多かった。
持ち主が判明せず、東京都に帰属したのは、物品が約75万点で、売却価格は約2億円。
現金の約5億2千万円と合わせて都の歳入になった。