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【仮想通貨】ビットコインが2万ドル割れ
ビットコインはアジア時間10日の取引で一時2.1%下落し、1月以来の2万ドル割れとなった。9日には幅広い仮想通貨売りで8%余り下げていた。
その後はアジアでの下げを一部消し、大台を回復しているが、イーサやドージコインなどと共に低調に推移している。
ビットコインは9日から売りが加速している。暗号資産業界と関わりの深い銀行持ち株会社シルバーゲート・キャピタルが清算計画を明らかにしたことや、米ニューヨーク州司法長官が暗号資産交換業者のKukoin(クーコイン)を提訴したと伝えられたのを受け、デジタル資産に対するセンチメントが悪化したためだ。
また、デジタル資産の起業家、孫宇晨氏との関係がある暗号資産交換業者フォビのトークンが突然下落したことも、ビットコインの下げに拍車を掛けた。ニューヨーク時間9日午後遅くに、ニューヨーク州司法長官が州内で無免許で営業しているとしてクーコインを提訴したとのニュースを受け、フォビのトークンは急落した。
FRNTファイナンシャルのステファン・ウーレット最高経営責任者(CEO)は、「ニューヨーク州司法長官がクーコインを提訴した後、フォビのトークンが売られるのは、単なる偶然ではないように思われる」と指摘。「クーコインに関してニューヨーク州司法長官が問題視していることは、フォビにも当てはまる可能性があると市場は捉えているようだ」と述べた。
ビットコインの週初からの下げ率は約11%と、週間ベースでは昨年11月に23%下落を記録して以来の大きさ。当時は暗号資産交換業者FTXの破綻が重しとなっていた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-10/RRA6EBT0G1KX01