プロデューサーの男 みだらな行為200回 驚きの“支配”の構図 警視庁
自らがプロデュースしていたアイドルの少女に、みだらな行為をした疑いで。プロデューサーの男が逮捕された。
少女は、アイドルグループの中で「センター」のポジションを外されると思い、性的関係を続けていたという。
「グループに戻して欲しければキスしろ」
警視庁少年育成課によると、児童福祉法違反の疑いで逮捕されたのは、アイドルグループ運営会社のプロデューサー・星野友志容疑者(37)。
星野容疑者は、2020年から去年にかけて、自らがプロデュースしていたアイドルの10代の少女に、みだらな行為をした疑いがもたれている。
2018年、星野容疑者は、当時、中学1年生だった少女を「新しいアイドルグループを作るので、是非、来てほしい」などとスカウト。
ところが、少女が別の事務所から移籍したところ、グループ結成直前に、メンバーから外されたという。
翌2019年2月、少女が、メンバーに入れるよう求めると、星野容疑者は「グループに戻して欲しければ、キスをしろ」などと要求したそうだ。その年の6月から、性的関係が始まることになる。少女は中学2年生だった。
「関係に応じなければ立場失う」
2020年4月から、星野容疑者は、東京・秋葉原にマンションを借りて、少女を住まわせ始めたという。
グループの中で、「センター」のポジションを与えられた少女は、リーダーや踊りの振り付け担当にまで抜擢されるようになる。
また、写真撮影についても、少女だけは”別格”扱いだった。
他のメンバーは関東近県などで行われていたのに対して、少女については、海外で行われていたそうだ。これらの「優遇」との引き換えに、性的関係が続けられていたことになる。
犯行現場は、借り上げたマンションや写真撮影のために訪れたリゾート地などだった。
少年育成課の事情聴取に対して少女は、「関係に応じなければ、グループ内の立場を失う。住むところも失うと思っていた」と打ち明けたそうだ。
少女を支配 性的関係200回
そんな中、去年10月、少女が、交際相手の男性と一緒にいるところを目撃され、事務所に呼び出されたという。
そこで星野容疑者との”関係”が発覚。翌11月、少女が、最寄りの警視庁万世橋署に被害相談を持ちかけたとのこと。少女は、現在、18歳になっている。
少女の供述やLINEのやりとりなどから、性的関係は、およそ3年半の間に、200回程度に及んでいたとみられている。
グループの他のメンバーの被害は確認されていない。
星野容疑者が、プロデューサーの権限を悪用して、少女を”支配”していた形だ。
2月27日に逮捕された直後、星野容疑者は、調べに対して、「彼女がそう感じていたのであれば、受け止めようと思います。こういう経験が今までないので、弁護士先生に相談してから事実関係を話したい」と話していた。