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WBCチェコ代表、日本戦はフルタイム消防士が登板か 米紙「オオタニから三振奪える?」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)がいよいよ8日に開幕する。日本は米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が6日の「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」阪神戦で衝撃的な2本塁打を放つなど期待が高まる中、米紙は日本の対戦相手の一つであるチェコを特集。本職が消防士という投手について「ショウヘイ・オオタニから三振を奪えるか?」とフィーチャーしている。
初のWBC出場を果たしたチェコ。世界の一線級に勝負を挑む一方で、ほとんどの選手が別の仕事を持っていることでも話題となっている。ファイナンシャル・トレーダーや高校教師、監査役や雑誌編集者など、その職業は多彩だ。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「チェコの消防士はショウヘイ・オオタニから三振を奪えるか?」の見出しで、消防士を務めているというマーティン・シュナイダー投手に注目。「37歳のシュナイダーは、チェコ代表のトップ投手としてこっそり働く消防士だ」「チェコの消防士がMLB最大のスターと戦うことができるだろうか? WBCは球界で最高のプロ選手たちの戦いだ。本職を持つ男たちでいっぱいの、ちぐはぐなチェコ代表が、あなたの心を掴むかもしれない」と記した。
同紙はシュナイダーの日常について「命の危険に晒される状況に定期的に直面しており、プレッシャーは彼にとって普通のことだ」と指摘。「だから、5万5000人のファンが叫び、声援を送り、ドラムを叩く中、ショウヘイ・オオタニが打席に向かう時に自分が東京ドームのマウンドに立っていることを考えても、彼は怯えたりはしない」と報じている。
シュナイダー「私の夢だ。日本を相手に投げたい」
シュナイダーのコメントも紹介されており「私はプレッシャー下にいるときにベストを発揮できる。そういう状況は大好きだ。そういう状況を求めている。私の夢だ。日本を相手に投げたい」と語っている。
日本との対戦は11日。同紙は「土曜日、フルタイムの消防士がオオタニや他の才能に溢れた日本代表の打者を相手に登板する可能性はかなり高い」としているが「もしマウンドに立つのが消防士でなければ、代わりに立つのはチームのPRマネージャーか、不動産代理人か学校の先生だろう」と他の候補の投手の職業についても触れている。
フィリーズの国際スカウト、ジーン・グリマルディ氏は同紙に対し「30年間スカウトをしているが、WBCの出場権を得た小さな国による、今まで見てきた中で最も驚くべき偉業だ。開発・育成の観点からすれば、彼らが成し遂げたことは野球の歴史の中で本当に信じられないことだ」と語っている。日本、韓国、オーストラリア、中国とともにプールBに入ったチェコはどんな戦いを見せてくれるのか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8501c5c9111075f794159ab83ed7358bf0f119b