あわせて読みたい
【韓国】何にでも付けたがる「K」マーク
グローバル市場を席巻している韓国の大衆文化産業の競争力を取材するうちに、「こうした『クッポン』からもう少し自由だったら」と思いました。韓国の音楽や映画・ドラマが好きな外国人のことをよく「韓流ファン」と言います。しかし、彼らは特定の国の文化だけを選んで消費しているのではありません。例えば、動画サービス大手「ネットフリックス」で面白い映画・ドラマを選んで見てみたら、韓国のものが多かったということに過ぎません。「韓流オンライン同好会」というものがありますが、彼らもほとんどが特定の韓国の芸能人やコンテンツが好きなのであって、韓国がとにかく無条件に好きということで同好会に入ったわけではありません。
それなのに私たちは、BTSや女性アイドルグループBLACKPINK、映画『パラサイト 半地下の家族』の成功に無理やり「K」を付けたがります。政府もさまざまな「K」で始まる行事の企画に忙しいです。徹底した準備と努力で成し遂げた大衆文化産業従事者たちの成果に、しきりに「K」マークを付けるのは、いったい誰のためのでしょうか。最近、海外では徐々に(「K」マークを付けて宣伝する)「K売り」の是非が問われ始めているという話も聞こえてきます。韓国の大衆文化成功を民間の自然な成果ではなく、国家主導の人為的な結果物におとしめようということです。世界市場へ飛躍しようという韓国大衆文化産業の足を「K」の誤用・乱用で引っ張らないようにしてほしいものです。
キム・ジソプ記者
朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/05/14/2021051480119.html