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角田裕毅、F1開幕戦初日に「限界点が見えた」 チームは「ラップに競争力がない」 専門メディアからは悲観的な評価が続々…
バーレーンGPのフリー走行に臨む角田。果たして予選、決勝で巻き返せるか。(C) Getty Images
角田裕毅、開幕戦初日に「限界点が見えた」 チームは「ラップに競争力がない」 専門メディアからは悲観的な評価が続々…
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20230304-00065413-thedigest-spo
2023年F1世界選手権の開幕戦となるバーレーン・グランプリは、3月3日にフリー走行(FP)の1、2回目が実施された。
アルファタウリの角田裕毅は、FP1では20周の周回を重ねてベストタイムは全体の13番手となる1分35秒015を計測し、続くFP2では27周の走行で1分32秒525とタイムを縮めたものの、こちらは18番手に止まっている。
速さが感じられず、チームもSNSで「タフな1日」「トリッキーなセッション」とネガティブに振り返った初日について、角田もチームの公式サイトを通して、「今日は容易い1日とはなりませんでした。パフォーマンスについては、ここまではライバルたちと比べても良いとは思えません。ライバルたちがどのようなプログラムで走っていたのかは分かりませんが、我々には限界点が見えました」と語っているが、それでも悲観的なばかりではない。
「明日、もう1回プラクティス(FP3)があるので、楽観的に考えています。昨季に比べれば確実に前進しており、今後も正しい方向に進んでいけると確信しています。ロングランのペースはショートランよりも良いみたいなので、それはこのコースでは良いことかもしれません。ただ、パフォーマンスは足りていません。明日の予選に向け、可能な限り改善できるように集中します」
これに対し、チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは「FP1はFP2に比べて気温が高く、バランスの問題が強調されやすいもので、我々はあらゆることに直面した。FP2では、路面温度が下がったことで、幾つかの変更を行なった。バランスはまだ完璧ではないが、ターゲットからそれほど離れてはいない。とはいえ、ラップタイムは競争力のないものであり、合同テストから一歩後退したように見える理由を理解するため、我々にはかなりの量の作業が待っている」とのコメントを残している。
イタリア・チームのこのような初日に対する現地メディアの報道を見ると、同国の自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「アルファタウリにとって、この金曜は明らかに簡単なものではなかった。AT04は両ドライバーを満足させず、日本人は明らかによりフラストレーションを溜めているようだった。本当のF1デビューを飾ったニック・デ・フリースはポジティブな気持ちしか抱いていないようだが、AT04が予選Q3に進出するには、重要な一歩を踏み出す必要があるのは明らかだ」と綴った。
英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、同じく下位に沈んだウィリアムズとの比較で、「英国チームの車はダウンフォースが不足しているものの、両ドライバーの腕によってかなりバランスが取れていた。一方、ペース不足に苦しみ、お手上げ状況のイタリア・チームに、同じことは言えないようだ。ドライバーは落胆しており、より後退したアルファタウリは、最も遅いチームとして2023年シーズンをスタートしたと言えるかもしれない」と厳しく評している。
そして、ドイツのモータースポーツ専門サイト『MOTORSPORT TOTAL.COM』の「アルファタウリは酷く落胆」と題した記事は、「イタリアのチームは、金曜日のバーレーンで最も遅いチームであり、ボスのフランツ・トスト(代表)を満足させられなかった」「AT04はパフォーマンスに欠けており、ドライバーはこの週末にほとんど希望を抱いていない」「トップから1.6秒以上も離された両ドライバーは、予選ではQ2進出を逃す恐れがある」と、ネガティブな内容に終始し、「問題は、今週末の間に一歩前進できるかどうかだ」と指摘した。
構成●THE DIGEST編集部