阪神・岡田監督　開幕投手は「まだ決めてないよ」　最有力・青柳は3回3安打2失点で課題残し当確お預け

　◇オープン戦　阪神2ー4オリックス（2023年3月4日　甲子園）

　阪神・岡田監督は3・31開幕投手の明言を避けた。最有力の青柳が今春2度目の登板。3月に入った時期も加味すれば、いつ公にしてもおかしくないものの、「まだ決めてないよ。決めても言う必要ないやろ。予告先発やし」とけむに巻いた。

　登板日と同じ曜日に先発する「逆算」に入るのは、7日の韓国戦が終わってからだと、春季キャンプ中から宣言してきた。その方針は変わらず、改めて「この4試合（4、5日＝オリックス、6日＝日本、7日＝韓国）で先発陣が投げるから、それから言おうかなって思っている」と語り、公表は最速でも7日の試合終了後という認識を示した。

　当確がお預けとなった2年連続最多勝右腕は、3回3安打2失点の内容に渋い表情。「甘いボールが多かった。そこは反省点。基本的に全然ダメだったなという印象」と自己評価は低かった。3安打は全て課題とする左打者。その一方で、左への内角スライダーには「あのボールは使える」と手応えを感じ取った。あと3試合あるオープン戦の調整登板で精度を上げる。（倉世古　洋平）

　▽岡田監督の甲子園采配　阪神の監督としては、08年9月29日の広島戦以来5269日ぶり。翌30日、本来の甲子園最終戦だった中日戦が降雨中止。10月から甲子園がリニューアル工事に入ったため、追加日程の10月12日はスカイマークスタジアム（現ほっともっとフィールド神戸）で実施。シーズン2位でホーム開催だった中日とのCS第1ステージは、京セラドーム大阪で行われた。なおオリックス監督時代を含めれば12年6月9日、阪神との交流戦以来3920日ぶりだった。