あわせて読みたい
阪神・岡田監督 15年ぶり甲子園一塁側ベンチから“采配リハ” 前回監督時より「ベンチ深くなったよな」
阪神・岡田監督は、4日のオリックス戦で15年ぶりに甲子園球場の一塁側ベンチに座ることに関して、支障なくサイン伝達ができるかどうかなど“采配リハーサル”を思い描いた。
「明日1回やってみて、この辺から出してみようと、藤本(三塁ベースコーチ)とは話したけど」
プロ野球は監督が立てた作戦をベンチ→三塁コーチ→打者にサインへの2段階伝達が一般的だ。練習中には藤本コーチ、平田ヘッドコーチを呼んで3者会談。どの位置からサインを出せば、相手の死角になった上で三塁コーチに見えやすいか、立ち位置を変えながら確認した。
「(甲子園は)見づらいからな。俺の時よりも、ベンチがだいぶ深くなったよな」
現在のダッグアウトは、18年に完成した選手が最前列に立てる“メジャー仕様”。以前の08年の大改修の際には監督を務め「深すぎる」と床をかさ上げさせた経緯がある。それだけ、視界にはこだわりがある。矢野前監督の下でも三塁コーチを務めた藤本コーチは「他球場に比べてベンチの形状がいびつ。監督によってサインを出すタイミングも違うので確かめたい」と意思疎通をテーマに掲げた。
座る場所は「ほとんど一角しかない」とベンチ後列の最も本塁寄りの端に決まり、敵軍ベンチの動き、投手の様子、守備陣形、打者の反応などに目を光らせる。オリックス2連戦では野手全員に出場機会を設けて甲子園に慣れさせる一方、「作戦以外でもいろんなことが試せるから」と自らも本拠地のチェックに余念がない。(倉世古 洋平)
▽甲子園のベンチ改修 球場の大規模リニューアル工事第1期の08年、従来より前にせり出し、座席が3列から2列に変更。シーズン中に当時の岡田監督から「サインが分かりにくい」の要望で、指揮官の座る2列目の床が底上げされた。18年の改修では最前列に背もたれのない座席バーを増設。立って試合を見守るメジャースタイルを取り入れ不満の出ていたサインの見えづらさにも対応した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9dd1bb057705ae8ddb5c4285982f924158fda1f6
続きを読む