阪神　ドラ２の東海大札幌・門別啓人が卒業式「自分の目標は開幕１軍と甲子園初勝利すること」

　阪神のドラフト2位門別啓人（18＝東海大札幌）が1日、札幌市内で行われた同校卒業式に出席した。後輩らから求められたサインや写真撮影に応じながら、仲間と甲子園を目指した3年間を思い出した。「あっという間だった。メンバーと一緒にやってきた練習とかが浮かんできて、楽しかったなって思った」と振り返り、「自分の目標は開幕1軍と甲子園初勝利すること」と掲げた。

　たくましさが増した体は、充実したキャンプ生活を印象づけた。年明け時点で88キロだった体重は、現在91キロまで増えた。栄養士の指導に従い、バランスの良い食事を心がけている。寮の食事が「めちゃくちゃおいしい」とお気に入り。「もうちょっと増えてくれば、球速も上がる」と、さらなるパワーアップに励むつもりだ。

　すでに実戦デビューを果たしている。23日には社会人チーム、エナジックとの2軍の練習試合で8回に5番手として登板し、1回を3者凡退に抑えた。1月9日から開始した新人合同自主トレでは胃腸炎のため初日は別メニューだったが、3月中の初登板を想定していた自身にとっては、順調に調整できている。沖縄では才木や西ら1軍の選手と練習する機会があり「キャッチボールやブルペンを間近で見ることができて勉強になった」。1軍入りへも思いを高ぶらせた。

　6月には日本ハムのエスコンフィールド北海道での交流戦がある。まだ新球場を見たこともないというルーキーは、凱旋（がいせん）登板を「したいです」と目を輝かせていた。【保坂果那】