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久保獲得へ「バルサがオファーを準備」 今夏“電撃復帰”浮上に現地見解「シャビがゴーサイン」
FOOTBALL ZONE
下部組織時代を過ごした古巣が関心、去就動向を現地展望
ソシエダで活躍するMF久保建英【写真:Getty Images】
スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英に対し、名門FCバルセロナからの関心が浮上したなか、スペインメディアが今後の去就動向へ見解。「バルサが契約に本気で、すでにオファーを準備している」と指摘し、久保の保有権を50%保有しているレアル・マドリードの存在を挙げながら展望している。
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久保は今夏、保有元のレアルからソシエダへ5年契約で完全移籍。新天地ではシーズン序盤から躍動し、ボールを保持するチームスタイルの中で持ち味を十分に生かしながら、主力としての立場を確立した。ここまで公式戦27試合に出場し4得点7アシストと結果も残し、久保にとってソシエダは理想郷と言える。
そんな好パフォーマンスを受けて、下部組織時代を過ごしたバルサが獲得を模索。スペイン紙「AS」によると、夏の移籍市場に向けて複数の補強プランが挙がっているなか、その1つに久保の名前があるといい、英雄シャビ・エルナンデス監督も久保のポテンシャルに熱視線を送っているようだ。
今後の動向が注目を集めるなか、スペインメディア「Diario Gol」は「バルサがクボとの契約に本気で、すでにオファーを準備している:最終的に決めるのはレアル・マドリードだ」と見出しを打ち、記事では「取締役会はクボがクラブの将来的なプロジェクトの鍵になり得ると考えている。シャビがすでに彼の加入にゴーサインを出しており、実際、理事会に彼を求めたのは監督自身だった」と伝えている。
一方で、古巣への電撃復帰は宿敵レアル側の意向がポイントになるとも指摘。久保の保有権を巡っては昨夏レアルからソシエダへ完全移籍した際、レアルがその半分を600万ユーロ(約8億4000万円)でソシエダへ売却し、残りの50%を保持する形での契約が結ばれた。契約の優先オプションを所有しているという点でバルサより優位な立場にあるのだ。
レアル側は現時点で久保の獲得に向けた動きは見せておらず、久保自身もソシエダでのプレーに満足していることを明言してきたため、残留が基本線と見られてきた。そんななかで、バルサが久保への関心を示したため、記事では「レアルもバルサを注視しており、今夏の移籍市場でオファーを出すことを否定はしていない」と指摘されている。
また同メディアによれば、バルサ側は久保を純粋な補強要員として捉えているのはもちろん、日本市場の開拓につながる点でも魅力を抱いているという。多額の負債を抱え、経営難に陥るクラブは、久保加入によりアジア市場への扉を開き、クラブの財政状況を改善し得る新たなスポンサー獲得へつなげるという理想プランも描いているようだ。
いずれにせよ、バルサが久保獲得へ漕ぎ着けられるかは、保有権の半分を持つレアル側の意向によって左右される。さらに約6000万ユーロ(約80億円)に設定されている違約金など、金銭的な問題も1つの障壁になり得るだろう。果たして、急浮上した久保のバルサ電撃復帰は実現するだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5116a385e3e2d2f26ba77fd27249cb879c5a283a
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