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阪神森下3番で大当たり ドラ1クリーンアップ初結成で3安打“猛打賞” 岡田監督3番候補明言
慣れ親しんだその“椅子”は極上の座り心地だったのだろう。自分の働き場所はここだと周囲に知らしめるように、森下は爽快な木製音を3度、球場の外野後方に広がる名護の海に響かせた。
「3番・右翼」でオープン戦初のスタメン出場。4番・大山、5番・佐藤輝と待望の和製ドラ1クリーンアップを初結成した。「大学時代も3番を打つことが多かったので、慣れている」。居心地抜群の打順で、ここぞとばかりに“猛打”を振るった。
初回1死一塁でいきなり右前打をマークし、オープン戦初安打を記録。二回1死では左前打、四回2死では痛烈な中前打を放ち、3打席連続安打で“猛打賞”を達成した。日本ハム先発の左腕・根本をめった打ち。「後ろに大山さんだったり佐藤輝明さんがいるので、そこにつなげば何かが起こると思う」とドラ1クリーンアップの役割を認識し、実行してみせた。
弱点克服の兆しも垣間見えた。1、2打席目の安打は内角直球に対応。1打席目はつまったものの、2打席目は145キロを前でさばいた。これまで内角直球を完璧に捉えての安打はなかったが、この日はその苦手ゾーンのボールに積極的にコンタクトし、きっちり結果を残した。今キャンプ最後となった実戦でも存在感を示し、紅白、練習試合も含めて計8試合で21打数8安打2打点、打率・381をマークした。
岡田監督は想像通りの活躍に「それはもう普通やわ(笑)」と驚きはない。指揮官の位置づけでは森下は打って当然とされる立ち位置の選手。「完璧にポジションをとったわけではない」と前置きしながらも、「出す度に良い結果が出ているから。(3番起用の)可能性がないわけではないと思うよ」。腰の違和感で別メニュー調整を続けているノイジーの名も挙げながら、森下が3番候補であることを明言した。
単打3本の結果に満足いかず、「長打が出ていないので、そこをもっと打てたら」と、すぐさまスラッガーの性(さが)を漂わせた森下。27日はキャンプ打ち上げ。スーパールーキーは白球をかっ飛ばしたい欲望を煮えたぎらせながら、次なる舞台へ戦いの場を移す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba500fd4cd74c47d7f0ad70bcdf1538837b4064f