『乃木坂46』“最後の1期生”秋元真夏が涙の卒業

『乃木坂46』“最後の1期生”秋元真夏が涙の卒業

『乃木坂46』“最後の1期生”秋元真夏が涙の卒業

👉「悔いなく」 予定外のトリプルアンコールで幕

 アイドルグループ乃木坂46の最後の1期生・秋元真夏(29)が26日、横浜アリーナで『乃木坂46秋元真夏 卒業コンサート」』を開催した。集大成のステージは、予定外のトリプルアコールに突入し、3時間以上にわたって全28曲を披露し、2011年8月21日から歴代メンバー最長の11年6ヶ月在籍した乃木坂での活動に幕を下ろした。これをもって、“AKB48の公式ライバル”として誕生した乃木坂46の結成メンバー・1期生が全員卒業した。

【写真18点】デコルテが美しいドレス姿で涙も…秋元真夏卒業コンサートフォト

 “AKB48の公式ライバル”として募集された乃木坂462011年8月21日、応募総数3万8934人の中から選ばれた33人で結成。秋元は当日発表された暫定選抜メンバーとなり、最初の集合写真ではセンター横に配置されるなど期待をかけられていたが、高校から芸能活動の許可が下りず、学業専念のため芸能活動を休止。大学に進学し、12年10月発売の4thシングル「制服のマネキン」(2012年12月発売)から活動を再開した経緯がある。

 1万2000人を集めた卒業コンサートは、テレビアニメSPY×FAMILY』の人気キャラクターアーニャ(CV:種崎敦美)がオープニングナレーションを担当し、「秋元真夏卒業コンサート始まります。寂しいけど、よろろすお願いするます」と開幕宣言。会場が大歓声に包まれ、秋元カラーの赤とピンクペンライトで染まるなか、デビュー曲「ぐるぐるカーテン」からスタートした。2ndシングル「おいでシャンプー」の間奏では両手で銃の形を作ってファンハートを射抜く必殺技“ずっきゅん!”が炸裂。3rdシングル「走れ!Bicycle」は1期生の卒業生たちの当時の映像を背に披露した。

 セットリストは秋元監修のもと構成され、自身が参加していなかった3曲をあえてオープニングで歌った想いを吐露。「なんで歌ったんだろうって不思議に思ってる方もいるかもしれないんですけど、当時の1期生がこの3曲を背負って、毎日不安と闘いながら、グループのために走ってくれたり、乃木坂46って名前を広めるためにいろんな場所で闘ってきてくれたおかげで今の乃木坂46がある」といい、「モニターに卒業生のみんながたくさん映っていたと思うんですけど、こうして1stシングルから3rdシングルまでを、卒業生のみんなと、今乃木坂にいる現役メンバーと一緒に歌いたいなと思ったので選ばせてもらいました」と説明した。

 今度は秋元のデビュー曲となった4thシングル「制服のマネキン」へ。全員がセーラー服衣装で、9年前に同所で行われた2周年記念ライブ同様、炎の演出の中でクールパフォーマンスを披露した。一転、「ずっとあこがれてたヤツ、やりたいんだけど」と話すと、同期のOG・白石麻衣の代名詞でもある煽り「横アリ~、騒げ~!」と絶叫して「ガールルール」、12thシングル「太陽ノック」と続けた。

 「やりたい曲を詰め込んだ」という秋元は、後輩と一緒に乗り越えてきたキャリアだったという実感から、曲順は「後輩との思い出を重視して」決めたと明かした。5期生曲「バンドエイド剥がすような別れ方」、4期生曲「ジャンピングジョーカーフラッシュ」、3期生曲「僕の衝動」のダンスは、この日のために覚えて後輩たちとともに初披露。「僕の衝動」では、間奏でセンターの伊藤理々杏から「真夏さんの本気のダンスをみせてください」とリクエストされると、3期生に囲まれながらソロダンスを披露して沸かせた。

 ユニットパートでは、女子校出身の秋元、1期生OGの桜井玲香中田花奈、若月佑美からなる「女子校カルテット」の楽曲「口約束」を吉田綾乃クリスティー、佐藤楓らと歌い、「アイドル全開の姿を目に焼き付けてください」と言って始めた「ごめんね、スムージー」では、阪口珠美、田村真佑と3人で魅了した。

 さんざんかっこよさを見せつけると前フリをした「魚たちのLOVE SONG」では、マグロ着ぐるみ姿で秋元が登場。山下美月はタコ、筒井あやめクマノミ着ぐるみで真顔で歌うと、秋元は間奏で「ごめんね、卒コンまでこういうことさせて」と2人に申し訳なさそうに謝った。さらに、開演前の映像からカマキリ役として登場していた黒見明香が呼び込まれ、カマキリ姿で着ぐるみ共演して笑いを誘う一幕もあった。

 ダンスが得意ではないという秋元は、あえて激しいダンス曲「インフルエンサー」「シンクロニシティ」も選曲。VTRでは「乃木坂46の転機になった曲。乃木坂46を語るうえでは外せない」と言いつつも、「自分で選んだのに大プレッシャー。1曲はまいやん(白石)、もう1曲はなぁちゃん(西野七瀬)のポジションなので」と苦笑い。それでも、指先まで神経の行き届いたパフォーマンスで魅せた。

 終盤には3期生の山下、久保、与田祐希の3人と「言霊砲」を歌唱。背後のスクリーンに映し出された3人の手書きメッセージを見上げた秋元の目には涙が光り、3人は替え歌にして秋元への感謝を伝えた。続いて、『BIRTHDAY LIVE』初日にバトンタッチをした新キャプテン梅澤美波と2人で「忘却と美学」を。さらに、「どうしてもあるメンバーと歌いたくて。なにより一緒に歌うメンバーのことが大好きです」と切り出した「大嫌いなはずだった。」は、来月卒業する最後の2期生・鈴木絢音と外周を歩きながら歌い、鈴木から花束を手渡されると、ハグを交わした2人は大粒の涙をこぼした。

 本編最後の曲を前に、メンバーへのメッセージの時間を設けた秋元は「世代交代が難しいと言われている大人数のアイドルグループですけど、乃木坂46はちゃんと世代交代ができたんじゃないかなって自信を持って言えます」と胸を張った。割れんばかりの拍手を浴びると、「乃木坂46で一番好きな曲」という「ひと夏の長さより…」を金銀の紙吹雪がきらびやかに舞う中、涙をこらえて歌い上げた。

アンコールでは1期生が声で出演【セットリスト付き】

 アンコール明けには、これまでの軌跡映像をバックに、1期生OGの高山一実松村沙友理西野七瀬白石麻衣生田絵梨花が次々とナレーションを務め、アンカーは初代キャプテン桜井玲香。同期で1歳上の秋元を2代目キャプテンにすることを運営から聞かされたときには、秋元をしばり付けないように反対していたことを明かした。しかし、本人の「私、キャプテンやる!」の言葉を聞いて託したことを振り返り、「真夏が新しい乃木坂46を作ってくれたと思います。そんな乃木坂46が私は大好きです。ありがとう、真夏。お疲れさま、真夏」とねぎらいの言葉をかけた。

 卒業セレモニーで淡いピンクドレス姿で登場した秋元は「さっきのVTRにびっくりしていっぱい泣いちゃったんですけど、卒業生のみんなありがとう」と感謝。「生まれ変わっても絶対に乃木坂になりたいし、乃木坂キャプテンを務めたいです。それぐらい大好きな場所でした」とスピーチを結ぶと、自身の卒業曲「僕たちのサヨナラ」を、後輩たちに囲まれながらライブ初披露。「2度目のキスから」「乃木坂の詩」を歌い終え、最後に「この横浜アリーナにいる皆さん、そして、配信をご覧の皆さんのハートに、ずっきゅん!」と必殺技で締めくくり、ステージを後にした。

 しかし、会場の熱気は冷めやらず、秋元は「戻ってきちゃいました~」と再登場し、Wアンコールの「ハウス!」へ。「Wアンコールもしてもらって、“エー”って言われたらもっとやりたくなっちゃう」という本人に、3度目のアンコールが送られると、まさかのトリプルアコールへ突入した。

 客席からのリクエストで「ガールルール」を再び披露すると、「悔いなく乃木坂46を卒業できます。これからも乃木坂46の応援をよろしくお願いします」とグループの未来をファンに託し、「じゃあね!皆さん、大好きです。バイバーイ!」とトレードマークの笑顔を残して集大成のステージに幕を下ろした。卒業後もタレントとして芸能活動を続ける。

■『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY5~秋元真夏卒業コンサート
OVERTURE
01. ぐるぐるカーテン
02. おいでシャンプー
03. 走れ!Bicycle
04. 制服のマネキン
05. ガールルール
06. 太陽ノック
07. バンドエイド剥がすような別れ方(秋元+5期生)
08. ジャンピングジョーカーフラッシュ(秋元+4期生)
09. 僕の衝動(秋元+3期生)
10. 口約束
11. ごめんね、スムージー
12. 魚たちのLOVE SONG
13. 涙がまだ悲しみだった頃
14. Against
15. インフルエンサー
16. シンクロニシティ
17. 好きというのはロックだぜ!
18. 帰り道は遠回りしたくなる
19. 最後のTight Hug
20. 言霊砲
21. 忘却と美学
22. 大嫌いなはずだった。
23. ひと夏の長さより…
アンコール
EN1. 僕たちのサヨナラ
EN2. 2度目のキスから
EN3. 乃木坂の詩
【Wアンコール
EN4. ハウス
【トリプルアコール
EN5. ガールルール

乃木坂46最後の1期生・秋元真夏が涙と笑顔の卒業コンサート 26日=横浜アリーナ(C)乃木坂46LLC

(出典 news.nicovideo.jp)

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