阪神・湯浅がダルスラ＆ダルフォークに好感触！「良い感じで投げれた」侍Ｊ合宿初登板で３人斬り

　「カーネクスト侍ジャパンシリーズ２０２３、日本代表４－２ソフトバンク」（２６日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎）

　侍ジャパンの湯浅京己投手が、同点の七回から登板。最速１５２キロを計測し、１回を三者凡退に抑え、巨人・大勢にバトンをつないだ。特に手応えを口にしたのがダルビッシュ直伝のスライダーとフォークだ。

　スライダーは１死から上林に試投。１球目は左打者の膝元に鋭く食い込み、２球目でしっかりカウントを奪った。さらに２死から巧打者の栗原に試したのはフォーク。カウント２－１から外角低めに落とし、空振りを奪った。さらに５球目も同じ球種を選択。低めに鋭く落ちた１球で投ゴロに打ち取り、ベンチに戻る際には白い歯をのぞかせた。

　「とりあえずスライダーとフォークは試したいと思っていたので。両方２球ずつくらい投げられましたけど変な感覚もなくいい感じで投げられたと思います」とテーマを明かした湯浅。フォークは「１球目のほうが感覚よく投げられていたので、あの球を何球もというか、あれが普通になるくらい精度を上げていきたいと思います」と力を込める。

　今回の強化合宿でダルビッシュから第１クールにスライダー、第２クールにフォークの握りを教わった。それぞれにメリットを感じ、ゲームで試すことを決意。「感覚よく投げられていますし、球速も結構出ていたので。初めての試合で投げたにしては合格点かなと思いますけど、もっと強い球、しっかり空振りを取る時、ゾーンに狙う時はしっかり狙って投げていきたいなと思います」と次への課題も口にする。

　八回には後を受けた大勢が１５６キロを計測して三者凡退。“ガチアツリレー”が九回の決勝点へ流れを呼び込んだといっても過言ではない。「もっとスライダーとかフォークを、いつどのカウントでも投げられるように精度を上げていきたいです」と語った湯浅。新たな武器に大きな手応えをつかんでいる。