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フィフィと佐井監督が“日の丸”を通して見えた日本人を語る
公開中の映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の舞台挨拶が25日、都内にて行われ、佐井大紀監督とゲストのフィフィが登壇。フィフィが軽妙なトークとともに議論していくことの大切さを語った。
【写真】フィフィ、TBSと聞いたら「警戒する(笑)」
作家・寺山修司が「あなたにとって日の丸とは?」などと挑発的な街頭インタビューを繰り返していく様子を追い“TBSドキュメンタリー史上、最大の問題作”と呼ばれた作品を現代にリブート。
冒頭、佐井監督が「こんないかがわしい映画に、多くの方に集まっていただいて(笑)」とあいさつすると、フィフィも「「『日の丸』というタイトルに引かれて来る人たちってどんな人だろうと興味がありました」。
作品を鑑賞したフィフィは「日の丸について描いている作品じゃないなと。日の丸というものに対して、日本人はいろんな思いを持っているんだけど、自分たちの思想は出しにくい。その究極の題材だと思うけど、日本人の本質をどうやって表に出すかというために編みだした手法なんだろうなと思った」と語り、オリジナル版の寺山修司同様、矢継ぎ早にインタビューを繰り出す手法に「ちょっとズケズケと人の心をえぐるようなインタビューでしたよね。もしわたしがあれをされたらイラッとすると思いますけど、そこまでしてはじめて日の丸についての本質が現れる」と感服。
普段から国旗掲揚を問題視する日本人に苦言を呈してきたフィフィ。「君が代もそうだけど、日の丸には戦争責任のイメージをつけられている」と言い、監督に「映画の中に使われた人は日の丸に肯定的な人が多かったように思うんですが、使われなかった方の中に日の丸に対して否定的な意見は多かったんですか?」と質問。
監督が「いろんな人がいましたね。ただ否定的な人は最初から答えなかったですね。最初は迷惑系YouTuberのように思われていたんですが、最後に(TBSという社名を名乗ると)安心して答えてくれた(笑)」と答えると、すかさずフィフィが「私なら警戒しますけどね」と返し会場を沸かせた。
フィフィは、このイベントに出席することを息子に告げた際に「どんな映画?と聞くんで『日の丸』と返したら、来ちゃったね、ママと言われてしまったくらい。日の丸にはそういう色が付いてしまっている」と苦笑。
さらにフィフィは「よく『ここがヘンだよ日本人』に出てたでしょと言われるんですけど、実は1回も出てないんです」と笑いつつ、議論することの大切さを語り、佐井監督も「同年代の20代から30代に見てほしい。お酒を飲みながら議論できるような映画になっていけば」と期待を寄せていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d3788c18bf22bfb761254ab309e10ee8f2b728c