ウクライナ軍への寄付を呼びかけるリナ・レズニクさん(本人のツイッターから)
ロシアがウクライナ侵攻を開始してから24日で1年となった。プーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー政権がロシア系住民を迫害しているなどとして「特別軍事作戦」と称し、北、東、南の3方向から攻め入ったが、首都キーウの早期攻略に失敗。ウクライナ軍は米欧から武器支援を受け、反転攻勢した。2022年9月、プーチン氏は侵攻で獲得したウクライナ東部・南部のドネツク、ルガンスク、ザポロジエ、ヘルソン4州の併合を一方的に宣言。ドネツク州のバフムトなどで激しい戦いが繰り広げられている。
双方の軍民の死者数は当局者らの公表分だけで計約2万7000人だが、欧米ではロシア軍の死傷者だけで20万人を超え、ウクライナ軍はその半分との推計もある。プーチン氏は昨年9月に部分動員令を発し、同10月末に30万人を徴兵した。今後、訓練を終えた兵士が大量投入されるとみられる。しかし、さらなるムチャクチャな徴兵をしていたようだ。
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相は2月初め、「クレムリンは状況打開のため、30万人ではなく、50万人の兵士を集めている」と明かしていた。
そして、英紙デーリー・スターは23日、「ロシアの10代の若者が軍隊に加わることを余儀なくされた」と報じた。ロシアの警察大学の士官候補生たちが「卒業式のリハーサル」の名目でホールに集められ、入隊事務所の代表者から動員書類を手渡され、「軍隊に参加する」ことを強制されたという。学生たちが署名を拒否したところ、ホールに監禁されてしまった。19歳の学生が警察に通報し、警察が解放したそうだ。このような強制徴兵でもかなりの動員をしているのかもしれない。
一方、ウクライナでは軍事資金集めのために体を張って、寄付を募っている女性がいる。戦闘衛生兵のリナ・レズニクさんはツイッターで22日、「ドローンが必要です。今日中に目標額が集まったら、ジーンズを脱ぎます」と口座番号を指定し同日、「約束を守ります」として、ジーンズを脱いだ下着姿の写真を公開し、さらに国民に寄付を続けるよう呼びかけた。