金井 かおる
ロングセラー商品「プチプチうらない」。1985年の発売以来ずっと20円だった(チーリン製菓提供)
大阪の菓子メーカー「チーリン製菓」(本社、大阪府八尾市)が発表した謝罪メッセージが話題です。累計販売数3億9千万枚(2022年1月時点)を誇る人気商品「プチプチうらない」の値上げを知らせる内容に対し、
同商品のファンから声援が殺到。同社はまいどなニュースの取材に対し、「こんなに多くの反応があるとは」とファンらの愛を噛み締めていました。
「謝らないで」「親子2代で買ってます」
価格改定のお知らせは2月13日、同社ホームページや公式SNSなどで告知。その中でも注目を集めたツイッターの投稿がこちら。
「ごめんなさい。『ぷちぷちうらない』は発売から38年間、20円の価格でがんばってきましたが各種費用の高騰で2023年3月出荷分から30円に値上げさせていただきます。
ごめんなさい…。『お腹とこころを満たす菓子』をモットーにこれからもチーリン製菓は精進してまいります。ご理解と引続きのご愛顧いただければ幸いです」
この謝罪に対し、ファンからは「謝らないで!応援してます」「30円でも安いですよ」「38年も同じ値段だったんで
すね」「20円で頑張ってもらえていたことに感謝します」「みんな受け入れてくれるはずです」「遠足に持って行った思い出があります」「親子2代で買ってます」「継続販売ありがとうございます」などの声が寄せられました。
同社担当者は反響の大きさに対し、「正直こんなに多くの反応があるとは思っていませんでした。価格改定という内容にもかからわず、これまでの企業努力をおほめいただくコメントを多数いただきました。
少しでも感謝の気持ちを伝えようとコメントいただいた方すべてにご返信させていただいております。あらためて『おなかとこころを満たすお菓子』をモットーに今後も商品づくりに励んでいきたいと思います」と感謝の気持ちを述べました。
社名「チーリン」の意味、知ってた?
ところで社名の「チーリン」って何? と思った人も多いのではないでしょうか。実は社名にも「小銭で買える」にこだわる思いが隠されていました。
「チャリーン、チャリーンという小銭の音から、いつの時代も子どもたちが小銭で買える、おいしく楽しいお菓子を販売するようにとの願いをこめてチーリン製菓となりました」(同社)
▽「プチプチうらない」 1985(昭和60)年発売。18粒のカラフルな糖衣チョコレートを透明プラスチックとアルミ台紙でシート状に包装した人気商品。「あそび、けんこう、れんあい、りょこう、みらい」など18項目の占いが付いており、
チョコの台紙をめくると「よい、ややよい、ふつう、よくない」の4段階の結果が隠れている。シリーズの「プチプチ占いラムネ」「プチプチうらない イチゴミルク味」も3月出荷分から30円になる。※価格は全て税抜き。
公式ツイッターに投稿された「ごめんなさい」(チーリン製菓公式ツイッターより)