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松本零士さん漫画界に残した功績 漫画家に叱咤激励で『パプワくん』や『ラブひな』作者たち感謝
漫画『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの名作の数々。
漫画『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などで知られる漫画家・松本零士さんが13日午前11時、急性心不全のため都内の病院で亡くなった。85歳。訃報を受け、松本さんと親交があった漫画家が続々とSNSを通じてコメントを寄せた。
【写真】松本零士先生が激!『パプワくん』作者に送った熱いコメント全文
『ラブひな』で知られる赤松健氏(参議院議員)は、ツイッターで「松本零士先生のご冥福をお祈りいたします」と追悼しつつ、「日本漫画家協会では私が松本先生の後継(常務理事&著作権部)で、よく可愛がってもらったり討論したり。また児ポ法改正案の対象から創作物を除くロビイングの際には同行してもらい、随分助けて頂いたものです。今後も松本先生の遺志を継ぎつつ頑張ります!」と意気込み。
『南国少年パプワくん』で知られる柴田亜美氏も「まだ新人であった頃のワタシに、厳しく、お優しく、そしてとてもお心のこもった長文のメッセージをくださいました」と振り返り、「漫画家を目指す全ての方々へのメッセージでもあるので、あえて画像を載せさせて頂きます。松本零士先生、あなたの数多くの作品を読んでワタシは漫画家になりました」と松本さんへ感謝の思いを伝えた。
松本さんは1938年1月25日生まれ。福岡県久留米市出身。6歳の頃から絵を描き始め、9歳で手塚治虫氏の『新寶島』『月世界紳士』をきっかけに漫画を描き始める。16歳の時に投稿作『蜜蜂の冒険』が「漫画少年」にて受賞掲載され、これが商業誌デビューとなる。漫画家のデビューは1957年「少女」掲載の『黒い花びら』。1968年ごろより青年漫画誌が誕生し始めたころ「漫画ゴラク」に『セクサロイド』を発表。以降、青年漫画誌での執筆が増え、少年・青年漫画のジャンルで活躍するようになった。
代表作は『男おいどん』『ガンフロンティア』『宇宙戦艦ヤマト』『エメラルダス』『ザ・コクピットシリーズ』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』『新竹取物語1000年女王』ほか。受賞・受章歴は、2001年に紫綬褒章受章、2008年に練馬区名誉区民、2010年に旭日小綬章受章、2012年にフランス芸術文化勲章 シュバリエ受章など。